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#異端者の快楽

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  1. 吉田真悟

    No.331
    『異端者の快楽』
    見城徹著
    (2019/04/10 幻冬舎文庫)

    2019/04/13
    三年前に読んだ特別な一冊。今回文庫化にあたって序章『私的闘争の仁義』と箕輪氏の熱い解説が追加となり尚更特別な本になった。

    正統と異端。経営者と編集者。共同体の掟と個体の掟。倫理と背徳。ノーマルとアブノーマル。
    先生はそれぞれの軸に同時に跨り瞬時に熱を纏って変幻自在に移動するから風が起き嵐を呼び、私はいつも笑って巻き込まれる。ただし難関はいつも吉本隆明氏だ。ずっと永遠に登り続けなければならない高い頂。『マチウ書試論』や関係の絶対性は難解すぎる。

    前回同様、序章で金槌で頭をぶっ叩かれる衝撃を受ける。毛が濃い女性に4〜5歳から特別に性的興奮を覚えたとカミングアウトされたのは前回、今回は歳をとるとセ・ッ・ク・スに忠実になるときた。変態で何が悪いと開き直る。あぁ待ってました、私は髪の短い女性、なんなら尼さんにときめく。 (ー ー;)
    この本を読んで一生ついて行こうと思ったけど、生まれ変わってもと思い直した。変態万歳。

    箕輪氏の解説は、これからもっと破天荒なことするよという闘争宣言であり先生へのラブレターであった。きっと先生は社長の顔で苦笑いして、異端者の顔でもっとやれと焚き付けている。幻冬舎では3mの距離に座っているらしいが阿吽の呼吸でしっかりと側で支えていて羨ましい。幻冬舎の変態達に私という変態が付きまとって今後もタイヘン。

    【エピソードとして登場する本】
    高野悦子『二十歳の原点』
    見城徹『編集者という病い』
    つかこうへい『熱海殺人事件』
    石原慎太郎『弟』
    五木寛之『大河の一滴』
    矢沢永吉『成りあがり』
    郷ひろみ『ダディ』
    藤原紀香『紀香魂』
    松任谷由実『ルージュの伝言』
    尾崎豊『誰かのクラクション』
    ハウンドドック『負け犬』
    さだまさし『解夏』『眉山』『精霊流し』『茨の木』
    中上健次『岬』『枯木灘』『千年の愉楽』『奇蹟』
    石原慎太郎『太陽の季節』
    村上龍『限りなく透明に近いブルー』
    天童荒太『永遠の仔』
    重信房子『ジャスミンを銃口に-重信房子歌集』
    五味川純平『人間の條件』
    高橋和巳『邪宗門』
    沢木耕太郎『深夜特急』

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