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見城徹

この季節、寝室から見える朝7時頃の光景が好きだ。 朝の光が街並みを陰影を付けて染め上げる。 少し時間が経つと陰影が無くなってしまう。 プラハのホテルに数泊した時、早朝の光が街並みを照らし出す時間に息を飲んだ。時間を通底して自分が中世にいるという目眩にも似た感覚。それを思い出す。 東京のど真ん中にもこんなに美しい光景がある。人々の日々の息遣いが折り重なって祈りのように聴こえて来るような瞬間。この一年間は祈ることが多過ぎる。

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