ジョージのトーク
トーク情報- ジョージ
ジョージ タツヒコが所属しているスカウト会社バーストのモデルとなった「エージェント」は新宿にも渋谷にもゴロゴロいました。
奴らはホストの様に源氏名を名刺に使うので、調子こいた名前が多かったですね。
ただ、この人異様に色っぽいなというスカウトもいました。
風俗、AV、水商売のスカウトなのに「えっ?」というタレントをスカウトしてしまった人もいます。
この時代、AV女優が爆発的に増えたのは彼らの功績でしょう。
(それが良いか悪いかは別として)
当時、そういう仕事をしている女の子達にどうしてこんな仕事を?と聞くと、答えで1番多かったのは「断りきれなかった」でした。
僕はその理由に驚愕と絶望を覚えたのです。
テリー伊藤さんの本に「日本国民の8割はMだと思う」とありますが、これには100%同意で、日本人は自分で自分の事を決められないんじゃないかと。
宗教も水商売も押したら日本人はYESと言ってしまう。
今だって大久保公園で何が起こっているかを見ればわかりますよね。
気をつけて真っ直ぐ歩いてほしいと願いますが、僕は騙される方にも責任があると考えるタイプです。
女の子は両親や大切に思ってくれる人が悲しむ事をしない事。
それに尽きます。
今も昔もホストが絡んだ最後は残酷です。
売掛を払えない女の子が**は拒むなら、最後はヤクザに売ってしまう。
女の子が飛んだならヤクザがホストを詰める。
アンダーグラウンドの食物連鎖の頂点にいるのは今も昔もヤクザです。
僕は何を書いているのでしょう、、(笑) ジョージ 鈴江信彦鈴江信彦 [新宿スワン]第6巻 和久井 健 著 講談社
カエデ、田無、森長千里、そして土屋と天野。
第6巻でも一癖も二癖もある人物が続々と登場してきます。
唸るような勢いで突き進んでいく"渋谷AV編"というメインストーリーだけにしがみついていては見過ごしてしまうような仕掛けがまるで地雷のように仕込まれていて、一瞬たりとも油断出来ない緊張感を覚えます。
例えば、葉山。部下であったヒデヨシをプッシャーの道に引き込んだ張本人でありながら、ヒデヨシがヘタを打った途端に切り捨てた非道で狡い男。
この男がこの巻でもパラサイツの森長に関するネガティブな印象をバースト幹部に植え付けるため、話を纏めるためにパラサイツに出向いたフリをして田無・森長を挑発し、同行したタツヒコを意図的に置き去りにし森長にボコボコにさせました。この狡猾な葉山の行動がこれからのメインストーリーの伏線であることは想像出来ます。
しかし、この第6巻で一番のクライマックスは美竹組組長・土屋がバーストに乗り込んで来た場面でしょう。
関のスーツの胸元にタバコを押し付けながら「社長さん、いるか?」と問う場面。そして社長室で土屋と対面したバースト社長・山城が「わざわざ来ていただかなくても、言っていただければこちらから…」と社交辞令の言葉を発した途端、「いーよ!そーいうのは!渋谷に来んなよ‼︎」と斬り込んだ場面。善悪を超えて"これこそ腹を括った男の切り結び方だ"と痺れました。
[新宿スワン]の登場人物は男女問わず腹を括った人間が多く登場しますので、読んでいる間はずっと痺れっぱなしです。
[新宿スワン]、何度も言いますが止められません。