ひろのトーク
トーク情報ひろ 見城徹見城徹 ゆり見城さん初めまして。本日、映画『怒り』を観ました。家に帰る途中も、家について鍵をかけても、衝撃と恐怖がおさまらず、お風呂に入ることも怖いくらいです。人を信じるか、信じて裏切られるか、信じられずに自分が裏切るようなことをして後悔するのか、何がいちばん辛いのかわからないと思いました。見城さんがいつも仰っているように、人生は辛いものなのだと思いました。辛いけれど、だからそこ信じる意味があるのでしょうか。人の内面こそ最大のミステリーですね。人間は精神という厄介なものを引き摺って生きています。しかし、だからこそ人間なのですね。死をいつか来る自明のことと理解出来るのも人間だけです。自分の幸福と不幸について考えることが出来るのも人間だけです。言葉によって成立する精神という厄介なものがあるから人は憎み、悩み、苦しみ、葛藤する。勿論、その逆の愛や歓喜や達成感もある訳です。この映画は生きとし生けるものの壮大な神話です。原作も素晴らしいですよ。
ひろ 見城徹見城徹 9月26日、中野量太脚本・監督の「湯を沸かすほどの熱い愛」の試写を観た。
映画を観ながら、ここまで身体を震わせて号泣し、異様な感動に包まれたのは初めてかも知れない。余命2ヶ月の母親の、胸が詰まる悲しい物語なのに、衝撃のラストシーンに慟哭しながら、清々しい気持ちに満たされる自分がいた。
日本の地方都市のありふれた無名な家族の営みが丹念に描かれる。
余命2ヶ月を宣告された母親が夫や子供たちにどのような生き方を示すのか?つまり、どのように死んで行くのか?小さな生きる営みの一つ一つ。そこら辺の路傍の石の一つ一つが宝石のように輝きを放ち始め、大きな光の渦となる。死にゆく者が生きる者たちへ放つ強く、凛々しく、優しい眼差し。死にゆく者が全身で照らし出す、一歩も引かない生きることへの覚悟と決意。
母親役の宮沢りえの圧巻の存在感。娘役の杉咲花、伊東蒼の健気さと純情。夫役オダギリジョーの愛すべきチャランポラン。家族に絡む松坂桃李、駿河太郎、篠原ゆき子に滲む人生の味わい。
低予算で作り出した奇跡としか形容出来ない圧倒的な映画。
脚本・監督の中野量太とスタッフと製作陣、出演者たちに腹の底から呻くような絶賛の嵐を送ります。
これが映画だ。
ブラボー! 有難う!ひろ 見城徹見城徹 削除されたユーザー見城様、お久しぶりです。 私も、映画「怒り」観てきました。役者の演技、音楽、脚本、全て素晴らしいです。 素性が知れない、顔が似ている、など様々な不安要素により、好きな人や大切な人を信用出来ない。疑ってしまう。 人間の心理の核心に迫る作品だと感じました。 私の語彙力では、語り尽くせない最高の映画であり、良い意味で衝撃的な作品でした。 長文失礼しました。登場人物全員がやるせない想いを抱えながら、運命を引き受けて懸命に生きています。その人たちの足音や咳払い、溜息が切ないまでに聴こえて来ます。人間の人生なんていつ、どこで、どうなるか、なんて誰にも解らない。ほんのちょっとした弾みであらぬ方向に進んで行く。つまり、誰だって殺人犯になり得るのです。人間の内面こそが最大の謎であり、それを抱えながら人は時に愛し、時に憎み、時に信じ、時に疑い、ただ生きて行くしかないのです。生まれ落ちたことによって背負う精一杯の生の営み。その絞り出すような息遣いがスクリーンの全篇から溢れ返っています。これは平和な日常生活を一枚皮をめくれば悪夢のように展開する普通の人々の神話です。坂本龍一の旋律が生きとし生けるものを包み込み、「地上の者よ、それでも生きよ」と言わんばかりに優しく全身に染み渡ります。
とんでもない映画ができ上がったものです。