「ライダー大戦・終章」
トーク情報- メロン兄
メロン兄 エピソード.01
「やはりそういう定めになるか。だったら覚悟はできている。どっからでもかかって来い。」
そう、士が叫んだ瞬間、ライダーたちはいっせいに襲ってきた。次々と爆発が起こり、地上から空中から攻撃が放たれる。1対10。そんな中、士は次々に倒してゆく。龍騎、アギトを倒した。
「やめて、士くん!ディケイド!」
夏海は叫ぶ。だが戦いは止まらない。ブレイドキングフォームがブレイラウザーで攻撃を放つと、ディエンドに背中をやられる。
「海東、お前まで。裏切るのか!」
返答はなく、爆発と攻撃が続く。響鬼は音撃棒・烈火で炎を放つが、ディケイドは跳ね返し、響鬼を倒す。カブトはクロックアップを使い、超高速になるがディケイドは素早く避け、回し蹴りで粉砕。そしてファイズと電王を同時に撃破。残りのライダーもキックで倒した。バーンと大きな爆発が起きる。ふと後ろを向くと、ディエンドがディケイドに銃を向けていた。
「なあ、海東、お前は言ったよな。俺たちは仲間ってやつなのかもしれない。だからこれからも一緒に旅を続けるって。」
「士、まだ君は甘い。僕が君の味方をするとでも思った?言ったはずだ、君を倒せるのは僕だけだって。さあ、さっさと戦いを終わらせよう。君が死ぬという形で。」
ディエンドは銃を強く握り、ディケイドに放った。
「うっ。」
ディエンドの仮面の目の部分は壊れ、中の士の目が見えた。だがその攻撃よりも先にディケイドはディエンドの腰に剣を指していた。
「くっ、さすがだよ、士。」
と、言って、海東は倒れた。これで戦いは終わりのはずだった。しかし、まだ生きてるライダーがいた。ユウスケだ。ただ、あの優しいユウスケではない。アルティメットクウガなのである。
「士、ここで終わりだー、あーーーーーーーー。」
その性格はもうあのユウスケとは離れている。
「そうか、ユウスケ。お前もやるっていうのか。だったら本気で来い!」
ディケイドはクウガの攻撃をまともに受ける。
「ユウスケくん、やめてください!」
夏海がそう叫ぶが、ユウスケには聞こえてない。次々にディケイドを攻撃していき、ついに必殺のパンチを放つかと思われた寸前、クウガは攻撃を止めた。
「士、お前が本当に世界の破壊者になるってんなら、倒すしかないんだ。許してくれ!」
するとクウガはクワガタの形に変形し、ディケイドを持ち上げ、崖に突っ込んだ。大きな爆発が起きる。そしてその中でディケイドはキックを放ちクウガを倒した。
「士くん!ユウスケくん!」
すると爆発の中からディケイドは降り立った。
「ユウスケ……
これで終わりか?ライダー大戦ってのは。」
ディケイドは変身を解いた。
「士くん、どうして海東さんまで、ユウスケくんまで。あんまりです。」
「夏みかん、俺はただ俺のやるべきことを果たしただけだ。」
すると士は歩いていった。
「士くん、どうして……」
士は光写真館に着いた。
「ただいまー」
と、中に入ると、だれもいなかった。
「あれ、じいさんは??」
すると士は机の上に置かれているアルバムを開いて見た。士がこれまで旅してきたライダーたちの笑顔が映っていた。でも、今一緒にして消え去った。
士は思った。
「だがあの戦いはこれで終わりな気がしない。そしたら俺の旅が終わってしまう。そうか、俺の推理があっていればまだあいつに会える。」
と、士は光写真館を飛び出していった。
士がある場所にいくとさっきは明るかった空が暗くなっていた。
「おい、出て来い、あのやろう。」
士がそう叫ぶと、ある青年が現れた。
「仮面ライダーディケイド……」
紅渡である。
「やっぱりな。お前が簡単に倒されるわけないよな。あの戦い、お前が仕組んだんだろ?」
「あなたは全てのライダーを倒し、再び世界の融合を加速させてしまった。あなたがいなければ世界は平和になる。」
「だったらお前は俺が倒す。
変身。」
士はディケイドに変身した。
「まったく、面倒なやつだ。
変身。」
紅渡はキバに変身し、戦い始める2人。やはりキバは強い。苦戦するディケイド。しかし次々にカードを交換し、攻撃する。その戦う姿はさっきとは違い、いかるような感じであった。野生のような。ディケイドの目をよく見ると、鬼のように怖い目になっていた。激情態という。やがて士のパンチはキバに命中する。しかしキバは倒されず、キバは言った。
「しかしあなたは全ての破壊者です。そして旅の終着点はもうすぐです。だがその前に世界の融合を止めるため、再び仮面ライダーの世界を巡るのです。」
すると、幕の中にディケイドは吸い込まれ、士は辺りを見回した。
「ここは、クウガの世界……」
つづく - メロン兄
メロン兄 エピソード.02
そう、士が来たのはクウガの世界だったのだ。つまり、再び9つの世界を巡る戦いが始まる。
「いったい、どうなってんだ?俺はこの世界で何をすればいい?」
すると士の後ろからパトカーの音がした。士は自分が追われているのだと察知し、逃げた。そして逃げた先に何者かが待ち伏せていた。ユウスケだ。
「ユウスケ?なんでお前…」
すると、ユウスケは仮面ライダークウガにマイティフォームに変身した。
「変身」
そして士を襲う。
「そうか、俺がやるべきことは、各世界のライダーを潰せばいいんだな。」
士も変身し、戦い始める2人。やがてディケイドはクウガを倒した。そしてまた幕が現る。
今度はキバの世界。街はやけに落ち着いている様子。
「さあ、とっとと出て来い、コウモリ野郎。」
そして現れたのはワタルだった。
「キバット!」
「よっしゃー、キバっていくぜー!ガブッ。」
「変身」
キバに変身するとさらに背後にイクサ、サガ、レイが現れた。ディケイドは次々と破壊し、やがてキバのみになる。このキバは渡が変身するキバではない。ワタルが変身するのである。キバはウェイクアップをしようとしたが、ディケイドがアタックライドスラッシュで倒した。
「次の世界は……龍騎の世界か」
だが今回はなかなかライダーが現れない。士は閃いた。
「そうか、龍騎は…」
士はガラスの近くに行った。すると仮面ライダーたちが現れた。そしてその後ろからシンジが現れ、龍騎に変身した。
「ディケイドーー」
そして6人の仮面ライダーたちと戦ったディケイドは4人を倒す。残るはナイトと龍騎。ディケイドはカメンライドをしようとした。しかし持ってるカードは2枚だった。
「そうか、そういうことか。」
そしてディケイドはディケイドクウガに変身した。やがて2人のライダーを倒した。
次の世界はブレイドの世界。今度はバイクに乗ってお出ましのようだ。バイクに乗った4人のライダー。その1人、カズマは仮面ライダーに変身した。そして4人は襲う。ディケイドはいっせいに攻撃されるが、3人を撃破。ブレイドはライトニングスラッシュを放つ。ディケイドはアタックライドで防御。そしてパンチで撃破。
そしてまたまた世界は変わり、スマートブレイン高校の庭にいた。そう、ここはファイズの世界。だれもいなさそうな校舎の中をディケイドは歩く。すると足になにか当たった。見ると、人の死体だった。すると死体は灰になり、たちまちオルフェノクに変わる。さらに廊下の奥からもう一体。ディケイドらは庭に出て戦い始めた。やがてアタックライドブラストで粉砕。そして向こうの方からタクミが現れ、ファイズに変身。背後にカイザ、デルタ。ディケイドと戦い始める。ディケイドは余裕の表情。そしてディケイド龍騎に変身し、アタックライドアドベントで2人を倒す。ファイズはバイクからファイズエッジを取り出す。しかしディケイドのキックでファイズはあっけなく灰となった。
「だれが来ようと上等だ。さあ、次はだれの世界だ?」
次の世界はアギトの世界。今度はいきなり襲ってくる。しかしそれはアギトじゃない。ギルスだ。ギルスの攻撃でディケイドは体を巻きつけられるが、なんとかほどき、粉砕。さらにやってきたのはG3-Xとシュウイチ。シュウイチはアギトに変身。ディケイドはディケイドブレイドになり、G3-Xを撃破。アギトはキックを放つ。ディケイドは吹き飛ばされる。そしてアギトはフォームチェンジをしようとするが、その隙にディケイドはアギトを倒す。
そして気づくと今度は電車の中にいた。
「いや、これは列車だ。デンライナー。」
そう言うと奥からやってきたのはモモタロスだった。
「あ?久々に暴れるぜ!」
そして、モモタロスは電王に変身。暴れまくる。
「俺、参上!いくぜいくぜいくぜいくぜいくぜー!」
「まったく、お前は乱暴だな。」
と、言うとディケイドはディケイドキバに変身した。そしてあの電王もやられまくる。
「俺の必殺技、パート9!」
だがディケイドに簡単に避けられ、倒される。
「あれ、先輩、弱すぎ。みんな、いくよ。」
すると残りの3人のイマジンは電王に変身。しかしやはりすぐにディケイドに倒される。デンライナーから外に出ると、ゼロノス、ニュー電王、ガオウ、電王ウイングフォームがいた。ウイング電王はやはりすぐ倒される。そしてゼロノス、ニュー電王、ガオウ、と、次々に粉砕された。
「次はなんだ!」
幕に入ると、その近くには東京タワー。すると知らないうちに背中を攻撃される。
「ふっ、クロックアップか。ここはカブトの世界か。」
超高速が止まると、現れたのはガタック、ザビー、サソード、ドレイクである。そして次々に攻撃し、ライダースラッシュ、ライダーシューティング、ライダースティングを避け、3人を撃破。そして現れたのはソウジだった。ソウジはカブトに変身。ガタックと共に攻撃を仕掛ける。やはり来ると思っていたクロックアップを使った。ディケイドはその一瞬のうちにディケイドファイズに変身し、さらにアクセルフォームになった。そして左手のタイマーを押す。
「スタートアップ」
3人が一気に超高速で走り出した。その速さの中で戦う。やがてライダーカッティングをしたガタックだが、弾かれ、ディケイドに倒される。カブトはベルトのボタンを押し、ライダーキック。しかしディケイドはその一瞬の間にディケイド電王になり、避け、背中から攻撃。カブトを倒す。
「あとは…響鬼か」
そう呟くと世界は変わり、森のような場所にいた。すると崖にアスムが現れた。アスムは響鬼となり、飛び降り、着地した。さらに背後から天鬼、轟鬼、斬鬼、威吹鬼が出現。襲う。楽器を使った攻撃でディケイドはやられていくが、ディケイドアギトになり、ライダーキックで3人を撃破。威吹鬼は笛のようなやつで音を鳴らし、みみざわり。その隙に響鬼は火の玉を出す。しかしディケイドは避け、2人を粉砕。倒した。
「ふっ、これで終わりではないはずだ…」
そう、以前巡ったときも9つ以上あった。だからまたやはり…
すると幕が現れ、中に入るとそこはネガの世界だった。ディケイドの後ろからバイオリンの音が聞こえる。紅音也だ。
「やあやあ、通りすがりの破壊者くん。聞いたかい?この天才・紅音也の今の演奏を。素晴らしいだらう。さあ、料金を払ってもらうぞ。いただくのはお前の命だ。」
するとキバットバットⅡ世が現れ、
「ガブリ」
と、紅音也をダークキバにさせる。さらに背後から3人のダークライダー(オーガ、リュウガ、ダークカブト)が現れる。
「まったく、面倒なやつらだ。」
ディケイドはディケイドカブトに変身し、一気に2人を撃破。ダークカブトもクロックアップを使えるため、なかなか強い。だがなんとか倒す。そしてダークキバ。やはり強い。ディケイドはディケイド響鬼に変わるも効かない。そしてダークキバは必殺キックを放とうとジャンプした。そのとき分かった。
「キバットを狙えば倒せる。」
そのジャンプした隙にキバットを狙い、スラッシュ。そしてベルトは壊れ、ダークキバは倒された。
またまた世界は変わり、そこはディエンドの世界。振り向くと、3人の青年たちがいた。彼らは同時に仮面ライダーに変身。グレイブ、ラルク、ランス。次々と攻撃してくる3人。そして2人を撃破。残るはグレイブ。グレイブは武器のグレイブラウザーにカードをセットし、ディケイドを攻撃。ディケイドは吹き飛ばされる。しかしアタックライドでワープ移動し、後ろへ周る。そしてアタックライドスラッシュで粉砕。
これで一応、全てのライダーは倒した。だがあいつのことだ、やはりまだ終わらないはず…
すると振り返ると、海東が士に銃口を向けていた。
つづく - メロン兄
メロン兄 エピソード.03
すると海東は士に発砲した。士は打たれたかと思ったが、振り向くと、そこは別世界に変わっていた。
「ここは……」
そして前を見ると、剣崎一真がいた。
「ようこそ、旅の終着点へ。ここはだれの世界でもない。ディケイド、お前を倒すための世界だ。お前はここで死んでもらう。」
するとさらに後ろから海東と渡が現れ、構えた。
「変身」
剣崎は仮面ライダーブレイドキングフォームに、
「変身」
渡は仮面ライダーキバエンペラーフォームに、
「変身」
海東は仮面ライダーディエンドに変身した。
「上等だ。だったらお前らを終わらせてやる。海東、お前もな。
変身。」
士は仮面ライダーディケイドに変身。そして覚悟を決めたディケイドは3人と戦い始めた。ブレイドの力はトランプの全ての力を集めているため、なかなか強い。キバはエンペラーフォームでの攻撃。次々に武器を変え、ディケイドを襲う。ディエンドはなぜあっち側に着いたのか分からない。だがディケイドを攻撃するなら全て敵なのである。苦戦するディケイド。しかし諦めるわけには行かない。こんなところで旅を終わらせるわけには行かない。ディケイドは再び本気を出した。すると次々に攻撃が強くなり、やられていくライダーたち。キバはザンバットソードで切り裂く。しかしきかない。そしてブレイドはブレイラウザーにカードをスキャン。ディケイドは攻撃を弾く。ディエンドは次々に発砲。しかしディケイドもそれに対抗する。やがてブレイドは必殺技を放った。しかしディケイドにきかなかった。
「なぜだ、なぜなんだ。」
そしてディケイドは必殺パンチでブレイドを倒した。
「ブレイド!」
キバがそう叫んだ。
「きさまー。」
キバも俺に攻撃をしようとするが、エンペラーを使いすぎたせいか、変身が解けてしまった。
「お前、そんな体でどうやって戦う?もう諦めろ。自分の世界に帰れ。」
「ディケイド…くっ……」
渡は他の世界に消えていった。
「ディケイド、覚えておけ、俺は必ずきさまを倒す。」
残るは、海東。ディエンドとディケイドはお互いに銃を向けあった。しかしそのとき声がした。
「ディ、ケーイド!きさま、なぜ旅を続けるのだ。あんな無駄な旅を!」
振り向くといたのは鳴滝だった。
「鳴滝…
じいさんが言っていた、この世に無駄な旅はないってな。夏みかんが笑顔になったのも旅のおかげだってな。」
「おのれ、ディケイドーー!」
すると鳴滝は怪人を召喚した。
「おい、海東。お前も力を貸せ。」
「ふっ、人にものを頼むのにそんな言い方はないんじゃないかな。」
「いいから手伝え。
第一、俺はお前と戦う気は本当はなかった。」
ディケイドとディエンドは背中合わせになり、怪人たちと戦い始めた。やがて全て倒した。
「なあ、鳴滝、俺に全てを仕組んだのはお前なんだろ?
世界の融合をはやめようとしたのも、旅をさせたのも、旅を終わらせようとライダーと戦わせたのも、ライダー大戦の世界を作ったのも、全て。お前こそいったいなんなんだ。」
「だまれディケイドーー!!」
鳴滝は怒りながら手を上にあげ、さらに世界を変えた。場所は海岸にいた。士と海東の前には鳴滝。すると鳴滝は大量の怪人たちを召喚した。
「ふっ、ディケイド、この量を一人で倒すのは無理だろう。はっはっは。なぜならお前の救った世界の仮面ライダーたちはお前の手で、消え去ったのだからな。」
「そんなのは関係ない。一人であろうと、世界を救いたいという想いは変わらない。たとえ一人でも戦い続ける、俺は。その気持ちは変わらない。」
士はそう言った。すると海東が言った。
「士、やはり君は全ての破壊者だ。なんでも一人で背追い込もうとしやがって。すこしばかり付き合ってやるよ。」
「海東……」
俺たちは変身しようとカードを構えた。だがその時だった。後ろから大きな幕が現れた。すると中から出てきたのは9人の青年、少年たちだった。そう、ディケイドが巡った世界の仮面ライダーたち。ユウスケ、シュウイチ、シンジ、タクミ、カズマ、アスム、ソウジ、モモタロス、ワタル。
「お前ら、いったいなぜ…
俺が全て倒したはずじゃなかったのか?」
するとそれにワタルが答えた。
「士さん、僕たちは消えてなんかいません。士さんがもう一度世界を巡ったことにより、復活したんです。仮面ライダーは絶対倒されません。無敵の存在なんです。」
それに続けてアスムが答える。
「いまこそ、力を合わせるときです。」
そしてユウスケ。
「ああ、そうだ、士。前は悪かったな…
でも俺はもう一度士と旅ができて嬉しいぜ。」
士は涙ぐんでいた。
「ワタル、アスム、ユウスケ、みんな……」
「ったく、俺は戦いたくてウズウズしてたんだよ!」
と、モモタロス。
それを聞きながら驚いていた鳴滝が言った。
「ディケイド、なんなんだきさまは!」
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!
いくぜ、お前ら!」
すると11人は一斉に構えた。そして同時に仮面ライダーへと変身した。
『変身!』
『コンプリート!ターンアップ!ヘンシン!キャストオフ!チェンジビートル!ソードフォーム!ガブッ!カメンライドディケイド!カメンライドディエンド!』
クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、ディエンドが並ぶ。
「きさまら!だったらこっちも!」
と、鳴滝が言うと鳴滝は4人の仮面ライダーを召喚した。オーディン、コーカサス、幽汽、シャドームーン。
「俺、参上!
さっさと暴れるぜ!」
と、電王が言うと一斉にライダーたちが怪人、ダークライダーと戦い始めた。その量は大量である。次々と攻撃を繰り出す。マイティキック、アドベント、ファイズアクセル、ライトニングソニック、音撃棒、クロックアップ、フルチャージ、ウェイクアップ…
ダークライダーと戦うディケイド、ディエンド、クウガは苦戦していた。しかしそんなところに再び幕が開き、中から2人の青年が出てきた。いたのは、剣崎一真と紅渡だった。
「お前ら…」
すると渡がいった。
「俺たちが本当にやるべきことはあいつを倒すことなのかもしれない。世界の融合を止めたいという気持ちはお前らと同じだってことが分かったんだ。だから力を貸す。」
すると2人は仮面ライダーブレイドキングフォーム、仮面ライダーキバエンペラーフォームに変身した。
つづく - メロン兄
メロン兄 エピソード.04
「まあ、どんな理由であろうと助かるぜ。」
と、士は言った。
「ドラマティックにいきましょう〜」
タツロットの掛け声で2人も戦い始めた。
ディエンドはカメンライドでウラタロス、キンタロス、リュウタロスを召喚。彼らは電王に変身し、一緒に戦い始めた。
11人の仮面ライダーは次々と怪人を倒す。ディエンドとディケイド、クウガもダークライダーを追いつめる。そして14人一斉に必殺技を構えた。そして必殺が放たれ、大量の怪人たちとオーディン、コーカサス、幽汽が倒された。続けてエンペラーキバとキングブレイドも同時に必殺技を放った。
『ウェイクアップ!』
『ロイヤルストレートフラッシュ!』
そしてシャドームーンも倒された。
「鳴滝!あとはお前だけだ。」
「おのれディケイド!」
鳴滝はそう叫ぶと、体はだんだん変わり、怪人の姿に変身した。
「これが私の怪人態だ!」
「えっ、鳴滝って怪人だったのか!いや〜驚きだな〜w」
「ディケイド、笑うな!」
「俺が倒してやるよ。」
ディケイドはケータッチを取り出し、画面をタッチする。
『クウガ・アギト・リュウキ・ファイズ・ブレイド・ヒビキ・カブト・デンオウ・キバ!ファイナルカメンライド・ディケイド!』
ベルトにセットし、ディケイドはコンプリートフォームに変身した。他のライダーも鳴滝怪人態を囲む。これこそ四面楚歌。
そしてライダーたちは鳴滝に向けて攻撃を開始した。しかし鳴滝の手から出るビームに苦戦する。クウガはアルティメットフォームに進化、ディケイドとアルティメットクウガとエンペラーキバとキングブレイドはパンチで同時攻撃。鳴滝は防御できず、吹き飛ぶ。
「お、おのれ、まだやられんぞ。」
そしてライダーたちは順番に鳴滝を攻撃していく。
クウガが走りながらパンチ、アギトが2つの武器でスラッシュ、龍騎がストライクベントで攻撃、ファイズがファイズエッジで斬撃、ブレイドがライトニングスラッシュで攻撃、響鬼が音撃棒で攻撃、カブトがカブトクナイガンクナイモードで斬撃、電王4人はそれぞれの必殺を放つ、キバはパンチで吹き飛ばす。鳴滝は一気に攻撃され膝をつく。そして16人全員で空中にジャンプし、同時にキックを放った。
「はーーーーー!」
そしてキックの寸前、ディケイドはバックルにカードをセット。
『ファイナルアタックライド!
ヘ・ヘ・ヘ・ヘイセイライダー!』
キックは炸裂し、鳴滝は爆発した。爆発の中からボロボロの鳴滝が出てきた。
「ゴホン、ゴホン、おのれディケイド!なかなか強いな…だが俺は死なない、お前が生きてる限り!」
と、鳴滝は告げ、去っていった。
「鳴滝………」
そして各世界のライダーたちは元の世界に帰っていった。
「士、俺は自分の世界には帰らない。前みたいに士と一緒に旅がしたいから!」
「ユウスケ…」
海東は海を見ていた。波の音を聞きながら。そして海東に士が尋ねる。
「なあ海東、お前はどうするんだ?」
「もちろん僕は旅を続けるよ。勘違いしないでくれたまえ、士と一緒にとは言ってないからな。だがいずれ君とは決着をつける。君は僕にとって最高の獲物であり、最高のお宝だからね。」
「海東…お前ってやつは。」
3人が空を見上げると、夕暮れができていた。
光写真館に戻った士の前に夏海が待ち受けていた。
「な、なつみかん…なんで俺を見つめてくるんだよ…照れるだろ。」
「別に見つめてなんかいません!それより士くんのこと、見直しました!仮面ライダーたちと戦って倒したふりをして、鳴滝さんを倒すために集合させる!これ士くんの作戦だったんですよね!」
「あ、ああ…まあな…(ほんとは作戦なんかじゃないけどな…)」
しばらくくつろぎ、士は外の風を浴びに、外に出た。
「俺の旅は本当に終わっちまう、そんなわけないよな。」
士は海を見ながら独り言をつぶやいた。すると士の近くに幕が現れた。士は振り向くと、幕の中からバイクに乗った人物が出てきた。黒いバイク、そして探偵のようなコート、渋い帽子を被った男。士は聞いた。
「あんた、誰だ?」
男は優しく帽子を触り、取り、言った。
「俺は鳴海荘吉、私立探偵をやってる。お前がディケイドという男か。いい顔してるな、戦場には慣れているというな。」
「鳴海荘吉?知らないな。」
「お前の腕前、確かめさせてもらう。」
すると荘吉はバイクから降り、ベルトを巻く。
『スカル!』
と、メモリ型のアイテムのボタンを押し、ベルトにセットした。
「変身。」
荘吉は仮面ライダーに変身した。風がフュ〜とふいた。変身すると荘吉は帽子を再びかぶった。士の方に指を向けた。
「俺は仮面ライダースカル。さあ、お前の罪を数えろ。」
「仮面ライダーだと?別に俺の罪を数えろって言われても…
変身!」
士もディケイドに変わり、2人は戦い始めた。スカルは強かった。だがディケイドも負けまいと、スカルを攻撃する。しばらく2人は戦いあい、やがてスカルがディケイドのパンチを避けたところでスカルの戦いは止まった。後ろに下がり、変身を解く。士も解く。
「お前、なかなかいい腕をしているな。さすが世界を巡ってきた男だ。お前に渡したいものがある。」
と、荘吉が言うと、士にカードが渡された。士が使うカードと同じ種類のカード。表にはスカルの顔が描かれていた。しかし、色はついていなく、灰色一色だった。まだ使えないということだ。
「これは……?」
「探偵事務所に落ちていた。お前の使うカードと似ているからな、お前に渡したほうがいいかと思ってな。いずれ使えるときがくるだろう。帽子が似合う探偵に出会ったとき…とかな。なんてな。ははは。」
と、士に告げると、荘吉は再びバイクに乗った。
「じゃあな。」
幕に入り、元の世界に帰っていった。
「探偵、か……」
このとき士はいずれ自分が本当に「全ての破壊者」であることを受け入れる日が来ることをまだ知らない。
ー 完 ー