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豊永阿紀(HKT48)
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関東地方に大雪注意報が出ました。初めての東京オフの日に。 【雪と友達の話】 昔から雪が積もると言われた日は、決まってカーテンを開くところから1日が始まります。18歳になった今でも、初めて雪だるまを作った3歳の頃と変わらず心をときめかせ、こどもになるのです。きっとそれは、凹凸を失くしてしまったような真っ白の庭を覚えているから。 昨日からウキウキして、早く朝が来ないかとずっと待っていました。なんせこの冬の福岡は、雪は降れど積もらず、あのときめきをまだ味わっていなかったからです。 どれだけ楽しみにしていたかということ、いつも寝ていられるギリギリの時間を計算をしてその時間までは意地でも起きないのに、6:30に目がさめるほど。 カーテンを開くと、積もってはいたものの銀一面とは言えない、正直、正直ちょっとがっかりした雪でした。雪も勝手にがっかりされて迷惑なものでしょうけど、、、。 そのまま少しごろごろして、いつもよりもゆっくりと準備をして、メイクも髪も完璧。9時をすぎた頃、もう一度カーテンを開けると、時の流れを遅らせたように降り、時の流れを早めたように積もる雪。無意識に漏れる声。それがときめきの合図。なこさんを起こさないようにそっと部屋を出ました。 ホテルを出て、1分も経たず、この寒さにめげて、とりあえずホテルに戻りました。だけど、その寒さも雪見たさには勝てず、やっぱりホテルを出ることに。 積もった雪で遊んでは、インスタのストーリーにあげるという、いかにも現代なことをしながらも、していることはこども。結構な時間フラフラと彷徨い歩い、傘もささずに雪と遊んでいました。通勤ラッシュが過ぎていてよかった。こう見えて恥ずかしさはあるんです。好奇心に勝てないだけで。 すると、私はふと思い出したのです。 前に出逢った綺麗な建物。もう一度みたいと思っていたあの建物。そう思い、向かったのは、赤坂。迎賓館です。 そうしてついた迎賓館。柵の向こうに見える庭には、まだ誰の足跡も付いていない、白。雪が似合うな、素敵だなぁ、と、満足して帰るところでした。すると、「無料観覧はこちらでいいですか?」と、確認する声。警備員さんが、先輩警備員さんに聞く声です。 見てみると、そこには一人の外国の方が待っていました。 前庭が見られる無料観覧。 看板に書かれた受付開始時間は10:00。ケータイに書いてある時間は9:55。運命を感じました。 待っているのは私とその外国の方の2人。10時の開門と同時に、ワクワクしながら足を踏み入れました。 荷物検査と金属探知機をくぐり、本物の銀世界に目を輝かせていると、その方と目があいました。私の悪い癖というか、職業柄でしょうか。目があうと知らない人でもにこっとしてしまうのです。 すると、その方に「Do you speak English?」と聞かれました。私は、「a little.」と答えました。内心、ばくば。なぜならそのa littleは、「「a little」と答えるしか選択肢がない程度の英語力」ということ。 ちなみに、「Do you speak English? a little」で検索すると、「a littleではダメ」と言った記事が最初に出てきました。aが大文字か小文字かを知りたかっただけなのに。しょんぼり。 まあ、その程度の英語力ということ。 まあでも、その場での会話は、(その方がたくさん汲み取ってくれたおかげで)なんとか成立しました。 シンガポールにすんでいるフランス人のFさん。大阪、京都、広島、Mt.富士を経由して、東京に来たらしい。 文法なんてない、単語を繋げただけの質問に、ここまでしっかり答えてくださって、本当に感動。ちなみに、Do you visit Japan first? みたいな感じで聞きました。ひどい。ひどすぎる。読めて分かっても使えないと意味がないことをここまで実感したことはありません。ちなみに聞きたかったのはHave you come to Japan before? 初めてだけど、ここに行ってからきたよ。と、この質問でそれでここまで答えてくれるなんて、本当に優し過ぎる。 職業だとか、年齢だとか、なんでここにきたのかとか、聞きたかったけれど、それもできず、だけど、そのまま流れで一緒に見て回ることになりました。豊永の人生的超おもしろ展開。 高校3年生ということ、福岡からきたということ、門の中に入るのは初めてということ、質問には答えられた。わからない質問は、簡単なものに変えてくれて、そのおかげでたくさん話せました。高校の次は何をするのと聞かれて、答えるのはなかなか難しかったからノープラン!と答えると、笑いながらとってもびっくりしていました。そりゃそうだ。 福岡はあまり雪が降らないからと伝えると、シンガポールもだと教えてくれました。人は共通点があると、一気に近づく気がします。 拙い英語を正しく教えてくれたり、すっごくわかりにくい英語を汲み取って答えてくれたり、わたしの必死のボディーランゲージと、Fさんの優しさ(がほとんど)で、それでも確かに私たちはこの瞬間、友達になったのです。 そうして、Fさんとの不思議な時間は過ぎ、あっという間に出口に。わたしとFさんは握手を交わしました。 一期一会。もう会えないとしても、私はきっと迎賓館と聞くたびにFさんのことを思い出すし、Fさんの日本旅行に記憶にもわたしがいる(というのはわたしの希望的観測ですが(笑))。 もしも、もしもいつかまた、Fさんに会う日が来たら、Do you speak English?に、はっきりYes!と答えてみたいです。 やっぱり英語、がんばってみます。

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