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豊永阿紀(HKT48)
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私、時々思うんです。 記憶っていうのは、忘れているんじゃなくて、思い出せないだけ、なんじゃないかと。 今日、初めて現像してきました。自分で作った二眼レフで撮ったフィルム。今の時代はすごいです、登録すればデータでもらえる。だけど、一緒にもらったネガフィルム。これ見て思い出したんです。 本物の子ども時代、家中の引き出しを開けていたこと。そして、その中にたくさんのネガがあったこと。 黒い変な、透明のプラスチック。これはなんだろう、と思いました。すると、光に透けて一瞬、何かが見えました。ハッとなってもう一度覗くと、小さな写真みたいものがそこにあったのです。自分だけがこれに気づいたんだ、と思いました。誰にも見つかってはいけない。 だから私はそのネガを、宝物のように元の引き出しに入れなおしたのです。その時のことを覚えています。 そして今日。 フイルムカメラは、出てくるまでどんな写真を撮ったのか、そもそも撮れているのかすらわからなくて、見るまでずっとドキドキで、だけどそれが、とっても心地よくて、あの時のときめきが輝きを増して訪れたようでした。 この写真を見て、私はたぶんまたときめきのだろうし、写真ってそういう魔法をもっている不思議なものなんだと思います。 このタイムマシンと、次は何を写そうか。ときめきを拾い集めに。

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