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豊永阿紀(HKT48)
AMI🍏
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「空」とかどうかな🤔

21.小学校の帰り道、空を見上げた。 雲が流れていることに気づいた。形が変わっていくことに気づいた。そうか、雲は向こうから来るんだな、ってことは、向こうの天気が明日の天気だ。そう考えた。世紀の大発見だと思った。ノーベル賞も夢じゃないと思った。 それからは、毎日見ていた。明日の天気は、天気予報に頼らなかった。だって、世紀の大発見を証明しないといけなかったんだから。雲の流れる速さが日によって違うことも知った。厚さが違うことも知った。またノーベル賞に近づいたと思った。 それから時が流れ、そんなことがとうの昔にわかっていたと知ってからも、暇さえあれば空を見上げている。のんびりと、ただじっと。世界で見たら当たり前のことも、わたしの人生には欠かせない世紀の大発見だったのは間違いないのだ。あの日のわたしは、トヨーベル賞受賞だ。

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