#被害者
性犯罪被害にあうということ
とても難しい本だった。
ページ数は210ページだが、性犯罪被害に遭った人間でないとわからない気持ちがたくさん書かれていた。
被害に遭うのは一瞬でも、その被害によって苦しむ時間は何年にも続き、家族や友人、恋人にも理解されにくく、ときにはすれ違いからさらに苦しむ。
はっきり言って被害にあったこともない、しかも男の私にはわかりかねる部分が多々あった。
当然、犯罪は憎むべき絶対に起こってはいけない卑劣で最低な行為だが、その被害に遭うことで被害者が背負う代償があまりに大きすぎる。
また被害に遭ってから全てが変わってしまうかのように社会との心理的な関わり方が一変してしまう。この苦しみは当事者にしかわからない。
読んでいて被害に遭われた方の心情を考えていると、とても来るしかった。
犯罪についてはその大小に関わらず全て加害者は厳罰に処されてほしい。
この本を読んで私の中で広がったのは犯罪被害者はもちろん「女性」に対しての心理面での想像力を得ることができた。
もっと理解を示して社会の一員として事件について考えて生きていきたい。
もうこのような被害者が出ないことを願う。
#性犯罪 #被害者 #小林美佳