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見城徹
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見城様 「悲の器」を読了しました。「邪宗門」等とは、まったく違う設定でしたが。主人公の正木典膳の様なところは、誰の中にもあって。インテリのエリートを非難できない。徐々に壊れながら、周囲の人達を投げ捨てていく。ピンチのところでは女に助けられる。彼の心の動きは、誰の心の中にもあるエゴでもある。展開らしい展開はほとんどない中で、しかし、読み進めるとジワジワと効く様な衝撃を受けました。ありがとうございます

知識人のエゴイズムをここまで描き切った作品を他に知りません。「邪宗門」といい「憂鬱なる党派」といい30歳代でこんな小説を書いていた高橋和巳は真の怪物でした。天才は早く逝ってしまうんですね。

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