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藪 医師(中山祐次郎)

本を出す前の、作家ごっこをしている私。強引に原稿を見てもらった私。物欲しそうにしていた私。思い出しても恥ずかしいし、私を毛嫌いする人がいたことも正直言って理解できます。私だってそんなやつがいたら嫌ですから。 でも、そのわがままな男の浅ましい欲を掬い上げてくれ、物書きにして下さった見城さんには永遠に恩を感じている。「そんなことないよ」とおっしゃるかもしれないが、私はまぎれもなく、見城さんが引き上げて下さらなかったら物書きになれなかった。今頃恨み言ばかりの情けない人間だったに違いない。

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