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藪 医師(中山祐次郎)

「人の命を預かる」と言います。外科医は毎週、毎日いろんな人の命を預かっています。預かるということは、残念ながら失う命もあるということ。世界有数の外科医のもとで、人の3倍はやってきました。おかげで、外科界のトップ集団に入ることはできたと思います。でも、それでもどうしても救えない命がある。この諸手からこぼれ落ちる命がある。背負いきれない罪をまた一つ加え、何事もなかったような涼しい顔で僕は生きています。どうしても生きたかった僕の患者さんが、僕に命を預けた患者さんが生きないこの世界で、僕は平然と生きています。

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