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とっしーのトーク
トーク情報
  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ196.
    "心に溜めた涙を流してごらん"
    「涙のせいじゃない」

    話し出したらキリがないよね。
    思い出の数々。
    1つ1つが煌めいていた。

    最後くらいは抱えてた重り、
    全部外して歩いていいんだよ。

    リミッターを解除してごらん。
    張り詰めてた線が緩んで、思い出が流れ出していく。
    あなたの優しさ。

    どうしてこんなにも嬉しいのかな。
    みんなが泣いてるからじゃない。
    そう、みんなが笑ってるから。

  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ197.
    "大切なあなたと一緒に泣いてあげたい"
    「泣き言タイム」

    カーテンの隙間から春日が差し込む週末。
    君の部屋に入るとグスグス聞こえた。

    昨晩の電話は半ギレ口調の愚痴だったのに、様子が違うみたい。
    少し早い、おやつにしよう。

    苦い失恋と中和出来ないかな。

    顔を見せると泣き顔隠すように飛び込んできた。
    右手で頭を撫でて、左手は背中をさすってあげる。

    らしくないけど、今だけだよ。

  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ198.
    "季節は知らぬ間に空だけ残して"
    「Flower」

    人には言ってない。
    そう、心の奥で密かに、遠い水汲み場から毎日水を与えた。
    そんな私の、
    れっきとした夢。

    周りは行動するよ。
    日当たりの良い場所を探したり、要領を探したり。

    でもここで着々と育てよう。
    オアシスは遠くても、ここがあなたとの最短距離。

    太陽のようなあなたがいるから、必死に手を伸ばして追いつきたい。

  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ199.
    "立ち止まり振り向けばそばにいたくなる"
    「背中言葉」

    足腰も強くなってきただろうか。
    思い返すと長い道のりだった。

    腰に繋ぎズルズルと引きずってきた、重荷。
    砂を分ける跡はなぜ綺麗なのか。

    歩く君を見て、横に避けた。
    君なら大丈夫だと、どこかで思ってたのだろう。

    これからはその重荷、私達が引き受ける。
    1人じゃ無理そうだからみんなで。

    人情を紡ぐ、硬くて重い、太い糸。

  • とっしー
    タクマタクマ

    🎶第13話.
    「楽曲については、最後に発表します。何の曲か予想しながらお楽しみください。」-2-🎶


    *********
    *********


    一夜明けると、住宅街の住民は昨夜の話で持ちきりだった。
    主婦の奥様方はいつも通り学校に行く子供を見送り、話し始める。

    「怖いわよね〜。まだ自殺かどうかわからないんでしょ??早く捜査進めてほしいわ〜。」

    「ねぇ、知ってる??今朝、5階の斎藤さんが事情聴取で警察に連れてかれたんだって。斎藤さん、たまに長倉さんと話してるとこ見た事あるけど、何だか怪しいわよね。」

    「斎藤さんって男癖が悪かったらしいしね。」


    **********


    一方警察署では、斎藤の事情聴取が行われており、その様子を堀と佐藤がじっと見つめていた。
    加藤は控え室のような一室で休んでいる。

    「んーと、あの女の人は誰なの??」

    堀が佐藤に尋ねる。

    「斎藤麻莉奈(さいとうまりな)、24歳独身。アパートの5階501号室に住んでいて、長倉と加藤の部屋の上になりますね。昨日の昼に長倉と会っていたとの証言があった為、今事情聴取をしています。」


    **********


    ~取調室~
    「昨夜の10時頃、どこにいたんだ??」

    「だからその時間は部屋にいたって!!」

    斎藤が右手でバンバン机を叩きながら必死に訴えている。

    「その日の昼に君と長倉が一緒にいるのを見たという証言があるんだが。何をしてた??」

    「だーかーらー、月曜日は美容院が休みだから出掛けてて、そしたらたまたま会ったから話してたの!!長倉さんも仕事が交代勤務だからたまーに会うんだって!!」

    「かなり親しいように見えたみたいだが??」

    「長倉さんはうちの店によく来てくれるからそう見えるのも仕方ないじゃん!!」

    その後10分間聞き込んだが、斎藤から特に変わった情報は得られなかった。


    **********


    事情聴取を終えると、堀と佐藤は一旦加藤と斎藤を家に帰すことにし、休憩することにした。
    気付けばもうお昼を回っている。

    「長倉は自殺で間違いなさそうですね。」

    佐藤が缶コーヒーを飲みながら呟く。

    「んーと、何でそう思うの〜??」

    堀は左手にタバコ、右手に缶コーヒーを持っている。
    堀はいつもこのスタイルだ。

    「いや、よくある話じゃないですか。仕事に行き詰まって自殺なんて。堀さんはどう思いますか??」

    「わかんないね〜。」

    「なんですか、それ。」

    会話が途切れ、2人が休憩所を出よう
    とすると、そこに鑑識の田中がやって来た。

    「あぁすいません。長倉の鑑識が終わって少しおかしな点があったのでお伝えしとこうかな、と思いまして。」

    「おかしな点って何ですか!?」

    佐藤が興味深そうに食いついた。

    「あのですね、傷や骨の折れ方から見ると前から落ちてるみたいなんですよ。まぁ、飛び降りのケースだと前から落ちる事はよくあるんですけど。
    でもなぜか後頭部の左側にも強く打った痕がありまして。落ちてる途中でどこかに打ったのかもしれませんけど、一応伝えときますね。」

    その事を聞くと、堀と佐藤はもう一度アパートに向かった。

  • とっしー
    タクマタクマ

    🎶第14話.
    「楽曲については、最後に発表します。何の曲か予想しながらお楽しみください。」-3-🎶


    **********
    **********


    昼の1時を回った頃、堀と佐藤はアパートの辺りを調べていた。
    昨夜から何も食べていない。

    「落ちてる途中にどこかで打ちそうな場所は見当たりませんね。」

    アパートの屋上から落下地点を考えると、鉄骨のようなものは見当たらない。
    落下中にどこかにぶつける事は考えにくかった。

    2人で辺りを見渡す事10分、ようやく堀が口を開いた。

    「んー、加藤さんと斎藤さんに聞き込み行こうか。」

    佐藤は大げさに慌てる。

    「ちょ、ちょっとダメですよ!!許可なしに勝手に動くと後で怒られますから!!」

    「話聞くだけだから。捜査じゃないよ〜。」

    「またそうやって勝手に…。」

    佐藤が止める姿は目に入らず、堀はすでにアパートの階段を登り始めていた。


    **********


    ~4階.401号室、長倉・加藤宅~
    ピンポーン

    「……はい。」

    中から元気のない声が返ってくる。

    「すいません。少しだけお話を聞かせて頂けないでしょうか??」

    加藤はドアスコープから外を覗き、警察が2人いる事を確認すると、渋々ドアを開けた。

    「すいません。本当に少しだけでいいので、お話を聞かせてください。」

    佐藤が持ち前の愛想の良さで話しかける。

    「中どうぞ。」

    堀と佐藤は部屋に入ると、とても香ばしい匂いが襲った。
    空腹の2人にはなかなかきつい。

    「あ、すいません。ちょうど今お昼ご飯を食べていて。あまり食欲はないんですけど。良かったらお二人も召し上がりますか??」

    「いえいえ、気に……」

    「どうもすいませんね。僕達もちょうどお腹空いてまして、よろしいですか??」

    佐藤が断ろうとするのを遮るように堀が言った。

    (この人、相当腹減ってたんだな。)

    佐藤は思った。

    加藤はご飯、豚汁、サラダを運び終えると、

    「大したものじゃありませんが…。」

    と恐縮した。
    すかさず堀が口を挟む。

    「いやいや、美味しいですよ!!17歳なのに料理も出来て、部屋も綺麗だし、しっかりされてるんですね。」

    加藤は少し照れている。

    「お!!加藤さんは左利きなんですか!!左利きの人って僕の周りにあまりいなくて、小さい頃は憧れてたんですよ。かっこいいですよね〜。」

    堀は他愛もない話を挟み、徐々に緊張感のある空気を和ませていく。
    さすが、だてに長年刑事をやっていない。

    「左利きは親譲りなんです。両親とも左利きでしたので。」

    「失礼なことを伺うかもしれませんが、親御さんは今どちらにいらっしゃるのですか??」

    佐藤が口火を切り、問いかけた。

    「両親とは昨年の秋から会っていません。二人はすごく仲が悪くて、ある日大喧嘩した時に離婚、ってなったんですけど、私なんだかどっちにも付いて行きたくなかったんです。そして、この町でフラフラしてるところを慎吾君が声掛けてくれました。」

    加藤は再び下を向いてしまった。
    佐藤は話を続ける。

    「疑ってる訳ではないのですが、一応。昨夜の10時、どこで何をされてましたか??」

    「私は友人と電話をしていました。彼は、帰ってくる時間が遅くなる事はよくあったので、あまり気にしていなかったのですが、外から悲鳴が聞こえてきて、見たら彼が…。」

    「すみませんが、一応着信履歴の方を確認させてもらってもよろしいでしょうか??」

    「はい、どうぞ。」

    スマホを預かり確認すると、
    [21:49〜22:12、酒井希]
    との履歴が確かに残っていた。

    「どうもすみません。あと、最後に一つだけ。加藤さんは何かお仕事はされてますか??」

    「平日は近くのスーパーにパートとして働いてます。金曜日と土曜日の夜は飲み屋さんでも働いてます。今日は休みを頂きました。」

    「そうですか。
    ……。
    すいません、ありがとうございました。」

    そう言って堀と佐藤は立ち上がると、玄関で再びお礼を告げ、 部屋を出た。

  • とっしー
    タクマタクマ

    🎶第15話.
    「楽曲については、最後に発表します。何の曲か予想しながらお楽しみください。」-4-🎶


    **********
    **********


    加藤の部屋を出ると、堀はタバコを吸いながら佐藤に尋ねた。

    「ん〜と、斎藤さん宅はどこだっけ??」

    「…….この真上の階の501号室ですよ。もう何言われても知りませんからね……。」

    堀はいつも勝手に聞き込みや捜査を行う為、佐藤も一緒になって怒られてしまう。
    こうなった堀を止める事が出来ない事は、佐藤が一番知っていた。


    **********


    ~5階.501号室、斎藤宅~
    ピンポーン

    「あのー、すいませーん。お話をお聞きしたいんですが、少しお時間よろしいでしょうか??」

    中からは何の返答もない。
    何度かチャイムを鳴らし、堀と佐藤が諦めて引き返そうとすると、そこにちょうど斎藤が帰ってきた。

    「誰ですか??」

    「あ、申し訳ありません。こういう者なんですが、少しお話を聞かせて頂けないでしょうか??」

    佐藤が警察手帳を見せながら言う。

    「今朝、話す事は全部話したと思いますけど。いいですよ。どうぞ。」

    斎藤はあからさまに不機嫌な態度を取り、部屋に案内した。

    「で、話って何ですか??」

    「昨夜の10時、あなたは部屋にいたとの話でしたが、それを証明出来る人はいますか??」

    佐藤が尋ねる。

    「証明出来る人なんていませんよ、一人暮らしなんで。」

    「んーと、長倉とは顔見知りくらいの関係だったのー??」

    堀が部屋を見渡しながら尋ねる。

    「2年前くらいから少し交際してる時期もありましたけど、好きな人が他に出来たって言ってフラれましたよ。それからは本当に客と店員って感じ。」

    「その好きな人って言うのは??」

    「加藤さんですよ。初めて見た時はあまりに若かったからビックリしちゃった。」

    「んー、若くて可愛らしい方ですよねー。」

    堀は呑気に言っている。
    佐藤と斎藤は呆れた。

    「あのー、もうそろそろ大丈夫ですか??今日4時から美容院に行かないといけないんですけど。」

    時計を見ると3時半を回っている。

    「あ、もうこんな時間ですか!!申し訳ありません。失礼します。」

    そう言うと、堀と佐藤は部屋を後にした。


    **********


    「特に何も得られませんでしたね。」

    「んー??そんなことないんじゃない??ちょっと加藤が勤めてるスーパーに行ってみようよ〜。」

    「えぇー。まだ行くんですか……。5時からの会議に間に合わなくなりますって。」

    「じゃあ行こうか〜。」

    「……。」


    **********


    ~スーパー内、控え室~
    堀と佐藤はスーパーの店長に話を聞いている。

    「加藤さんが勤めてらっしゃると思うのですが、昨夜の加藤さんの様子に変わったところはありましたか??」

    「いえ、特にありませんでしたよ。いつもまじめに、遅くまで働いてくれます。その日は人手も足りていたので、午前中だけで帰しました。愛想が良くて、マジメで、若いのにしっかりしてるな、ってイメージですね。彼の事もとても大事に考えていました。」

    「んーと、午前中だけで帰す事はよくあるんですか??」

    「いえ、滅多にありません。人手が足りる事も稀です。」

    その後、30分程度話を聞いたが、特に変わった情報は得られなかった。

  • とっしー
    タクマタクマ

    🎶第16話.
    「楽曲については、最後に発表します。何の曲か予想しながらお楽しみください。」-5-🎶


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    スーパーの店員にお礼を告げ、店を出ると、堀は何かを考えていた。

    (自殺だと思うんだけどなー。)

    佐藤はこう思いながら、

    「そろそろ署に戻りましょう。会議に間に合わなくなります。」

    と言うと堀は、

    「先行ってて良いよ〜。僕も後から行くから〜。」

    と言って、タクシーを止めた。
    堀は佐藤をタクシーに乗せ、ドライバーに警察署に行くように言うと、堀はどこかへ歩いて行った。


    **********


    ~署内、会議室~
    ガチャ!!!

    佐藤が会議室のドアを勢いよく開けると、全員が一斉に振り向く。
    時刻は午後4時55分。
    ギリギリ間に合ったみたいだ。
    会議はすぐに始まった。

    「えぇー、昨夜、赤晴町の住宅街のアパートに住む長倉慎吾25歳が死亡した件について、分かっている事を挙手で教えてください。」

    会議はほぼ毎日、午後5時から行われる。
    警察署に勤めている人は大抵参加する事になっている為、大きな事件が起きた時は朝まで会議する事も稀にあるのだ。

    すると、鑑識の田中が手を挙げる。

    「鑑識の田中です。今回長倉の遺体を見る限り、飛び降りた際、前から落ちている事が分かりました。即死ですね。飛び降りの際に前から落ちるケースはよくある為、あまり不自然ではないです。あと、前から落ちたのにも関わらず、左後頭部にも強く打った痕がありました。落下中にどこかで強打した可能性がある為、捜査依頼しています。以上です。」

    田中が言い終わると、佐藤が手を挙げた。

    「刑事の佐藤です。現場の状況を見る限り、飛び降りている最中にどこかで打つような箇所は見当たりませんでした。その後、加藤に話を伺ったのですが、長倉が死亡した時間は友人と電話をしていた事が分かりました。履歴も確認した為、間違いありません。斎藤は保証する人こそいませんが、家にいたとの一点張りです。長倉は仕事でだいぶ行き詰まってたみたいで、僕は自殺ではないかと考えています。以上です。」

    「堀はどうした??」

    署長が佐藤に尋ねた。

    「先程加藤が勤めているスーパーの店長に話を伺ったのですが、その後、行くところがあるとのことでして、今はどこにいるのか分かりません。」

    「……。」

    署長は反応がない。
    堀は会議に遅刻する事がよくあり、署長からはあまり好評価は得ていないのだ。

    その後、会議は着々と進み、40分くらい経過した。
    進行役がしめる。

    「えぇー、以上、長倉は自殺ということで、会議を終了し……」

    ガラガラガラ

    会議室内の全員が、ゆっくり開く入り口のドアに注目した。

    「遅れてすいません。会議は終わりましたか??」

    堀だ。

    「えぇーと、たった今、長倉は自殺という事に決まりましたよ。理由は仕事に行き詰まっており、精神的に追い詰められて、ということになりました。」

    「んーとね、その話だとおかしい点がいくつかあるよね〜。長倉は自殺なんかしてないよ〜。」

    会議室は一気にざわつく。
    佐藤が慌てて堀の元に駆け寄り、

    「どこ行ってたんですか!?自殺じゃないってどういう事ですか!?」

    と小声で聞く。

    「慌てるな、慌てるな。ちゃんと説明するから。
    まず第一におかしい点、それは……」

    佐藤を含む会議室にいる全員が堀に注目し、堀はゆっくりと説明を始めた。

  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ200.
    "これからも頑張ってな"
    「秋元康」

    2015.11.23、18:19~18:21
    宮崎空港、エスカレーターを上がってすぐ。
    秋元康さんにお会いした。

    口はパサパサ、声をかけても足はすくんで立ち止まるし…。

    そんな僕に、
    「わざわざ来てくれたのか!」
    「写真撮るか?」

    あの日、秋元さんの寛大な心を目の当たりにし、感嘆し、さらに尊敬するきっかけとなった。

    今の僕がある理由。

  • とっしー
    タクマタクマ

    フレーズ201.
    "波の音が冷やかしてた"
    「切ないリプライ」

    Twitter開くと記憶がスライドする。
    懐かしい大人びたサングラスと、砂浜で走る君がそこにはいた。

    よく散歩したね、堤防沿い。
    君の瞳が茜色に染まる。
    反射した夕陽はどこに行くのだろうか?

    夜空を色付く花火は今でも綺麗なのに、落ちる火の粉と君が重なるよ。
    なぜ?

    Twitterには今でも、思い出が行き場を無くして彷徨ってる。