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久我 雄三
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太田光の新作「笑って人類!」(幻冬舎) お世辞抜きに最高だった!  1ページ2段構成&500ページ越えで、 小難しい感じだったらやだなー、 読み終えるの結構かかるんじゃないかなー、、、 と不安に思いながら読み始めた自分は10ページくらいで吹っ飛んで、 楽しくて、ワクワクで、ガンガン一気に読み終えてしまった。 ちょっとマヌケな支持率0%総理と、個性溢れる3人の秘書のやり取りが愛嬌溢れまくってて、 皆からヤンヤ言われながらも、自分の大事なもの信じて、ドタバタ奮闘して、誰もが見失いかけてる真理に行きつく。 意外と太田さんらしくない、軽快な内容の小説だなぁと思いながら読んでた序盤から、読み進めるうちに、太田光の大事にしているものがあちこちに滲み出てきて、 最後は、「小説の世界全体が、太田光そのものだ」と感じる、不思議で、愛にあふれる作品だった。 軽妙で、真面目で、ふざけて、深くて、思いやりに溢れ、示唆に富んだ、 太田光っぽくなく、太田光ならではの、メチャクチャ面白い小説だった。 やさしい思いやりと、多様性へのリスペクト、未来への希望を「条約」で表現する”離れ業”には震えた。 「誰かにとっての真実は、誰かにとっての大嘘だ。この世にたった一つの真実なんて存在しないよ。」

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久我雄三 「頭のメモ」と「心のノート」
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  • 久我 雄三
    久我 雄三
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    『暗殺』 柴田哲孝
       

    「この物語はフィクションである。」

    たったこの1行で ”自由の翼” を手に入れた作者が
    内に秘めたすべてを解き放ち、思いのままに飛び回って書き上げた…

    タイトルの重々しさとは裏腹に、そんな解放感と疾走感で、あっという間に一気読みした。そして圧倒的な納得感。
    あの事件に関してもやついていたことへの「解」と「末恐ろしさ」を存分に味わえる、とんでもなく凄い1冊だった。

    この1冊で、今後の人生の中で、世の中の見え方、ニュースの受け止め方がひっくり返る人も少なくないと思う。

    読み終えたときの「凄い本書いたな…」という衝撃がすさまじい分、冒頭の1行の存在の大きさをまざまざと実感。

    これ、読まないと人生損する。とマジで思った。

  • 久我 雄三
    久我 雄三

    もったいないお言葉☺️
    ニュースを扱っていた身としても、とても考えさせられる本でした。

    何よりイチ本好きとして最高に楽しませて頂きました!

  • 久我 雄三
    見城徹見城徹

    「ちひさな群への挨拶」 吉本隆明

    ぼくはでてゆく
    冬の圧力の真むかうへ
    ひとりつきりで耐えられないから
    たくさんのひとと手をつなぐといふのは嘘だから
    ひとりつきりで抗争できないから
    たくさんのひとと手をつなぐといふのは卑怯だから
    ぼくはでてゆく
    すべての時刻がむかうかはに加担しても
    ぼくたちがしはらつたものを
    ずつと以前のぶんまでとりかへすために
    すでにいらんくなつたものはそれを思ひしらせるために
    ちひさなやさしい群よ
    みんなは思ひ出のひとつひとつだ
    ぼくはでてゆく
    嫌悪のひとつひとつに出遇ふために
    ぼくはでてゆく
    無数の敵のだまん中へ
    ぼくはつかれてゐる
    がぼくの瞋りは無尽蔵だ

    ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる
    ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる
    ぼくがたふれたらひとつの直接性がたふれる
    もたれあふことをきらつた反抗がたふれる
    ぼくがたふれたら同胞はぼくの屍体を
    湿つた忍従の穴へ埋めるにきまつてゐる
    ぼくがたふれたら収奪者は勢ひをもりかへす

    だから ちひさなやさしい群よ
    みんなのひとつひとつの貌よ
    さやうなら