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吉田真悟

東日本大震災の時、家にあった写真やアルバムが全て流されてしまったが、たった一枚、祖母の写真だけが瓦礫の山から知人により見つけられ今、実家の仏壇に置かれている。 何百枚もの家族の写真を代表して家人の想いが辿り着いたものと思っている。 カメラマンという他人の人生を切り取り写真に固定する事を生業にする人達とその人達を映画にした秋山さんや、中井さん達。 残す刹那や限られた時間内への編集で自分を表現するという事では共通だと思う。被写体を単に撮るだけかもしれないが、そこに撮る側の想いが表現される。されてしまう。そういう厳しさ怖さや難しさを感じた。選ばなかった一瞬、切り捨てられた映像にも沢山のドラマが有るだろう。 この頃、モノクロやセピア色の写真を見るとホッとするんだよな、これって何んて言うんだろうか。昨日観た映画は感覚的にそれに近かった。 とりあえず自分は時々刻々、過ぎていく今を可能な限り記録しておこうと思う。今更だが

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前略 見城先生
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