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前略 見城先生
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  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    2025/12/13(土)感想書き直し編
    幻冬舎presents 劇団扉座第80回公演「つか版・忠臣蔵2025」

    速射砲の様な長台詞の応酬にキレッキレの昭和臭い歌とライトの煌めきがビタっと合致した時の快感たるやこれぞつか版❗
    全盛期の芝居小屋の熱狂を知らない自分も堪能させて頂きました。

    奇想天外な話に濃いキャラの登場人物をつかさんに乗り移った横内さんがうまく料理してくれて、いつものように興奮と涙と笑いと安堵をない交ぜにした感情で身体が火照っています。

    宝井其角、阿久利、大石内蔵助が三角関係で、市川團十郎が焚きつけた討ち入りなのか?と頭が混乱しましたがすべて芝居という治外法権の結界の中のエンタメです。心が躍らないわけがない。
    今回の芝居の根幹を貫くのは男女の愛でしたな。
    吉本隆明的に言うと対幻想こそが共同幻想を凌駕するということでしょう。
    しかし。そういった中サブキャラの累央さん演じる吉良上野介と翁長志樹君演じる公家さんの変態キャラが大変気に入りました。しばらく想い出してくすっと笑いそうです。

    毎度思いますが舞台に降る雪はキラキラと輝いて心臓が止まるくらいドキドキします。舞台に奥行きが生まれ時間が大分遅く感じる。魔法が掛かった様に。
    あれは何年前だったか、千穐楽で親分が舞台から挨拶した光景をいまだに忘れられません。うつむきながらマイクを手に泣けてくることをさらっと言うのですよ。その時、天から残っていた雪が舞いました「あぁ、やっぱり役者だなぁ」と思いました。

    <後日譚>
    つか語録に「物語の終わりをハッピーエンドにするのが作家の力なのだ」とありますが、芝居のセリフに入ってましたね。

    まてよ「たからいきかく」どこかで聞いて調べた気がする。
    スマホを探ったら8年前に小説「つか版忠臣蔵」を読んでいた。
    啞然としたまま数十秒も呼吸を忘れたいた。
    この頃精神も身体も腐っていて、2週間も一歩も外に出ず、久しぶりの紀伊国屋ホールだった。自分の座った席、そのチケットをその掛け替えのない空間を用意して頂いた沢山の方々に申し訳ないと思いました。
    あれから爺は反省の日々をおくっております。

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    竹下産業株式会社 代表取締役の竹下敏史です。

    先日、数年ぶりに映画館へ足を運びました。しかも、人生で初めての「ひとり映画」です。
鑑賞したのは、現在公開中の『栄光のバックホーム』。
    本作は、元阪神タイガースの選手・横田慎太郎さんの生涯をもとにした実話です。2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名され将来を期待されるも、21歳で脳腫瘍を発症し、28歳でその生涯を閉じるまでの人生の軌跡を描いています。
    今回は、映画を見て感じたことについて、一企業の社長としての視点も交えながら綴りたいと思います。

    鑑賞のきっかけは、製作総指揮の見城徹氏

    私は決して、熱狂的な阪神ファン、野球ファンというわけではありません。普段は映画館に足を運ぶことさえ稀な私が、なぜ今回ばかりはチケットを買ったのか。
    それは、主人公・横田慎太郎選手への関心もさることながら、何より製作総指揮の見城徹氏(幻冬舎 代表取締役社長)に強い憧れを抱いているからです。
    見城氏の本はほとんど読んできましたし、彼の著書からは仕事に向き合う姿勢や、人生の重心の置き方などを数多く学びました。
    そんな見城氏が、横田選手の人生をどのような視点で掴み直すのか、映画というフィールドで何をしようとしているのか。それがどうしても気になり、衝動的に映画館へと足を運びました。

    「託したい」私と、「まだ燃えたい」私

    本作では、横田慎太郎さんが亡くなるまでの時間が丁寧に、静かに描かれています。スクリーンに映し出される松谷鷹也さん演じる横田選手のひたむきな姿、鈴木京香さん演じる母親の愛、そして柄本明さん演じる元プロ野球選手・川藤幸三氏の温かみに何度も涙腺が緩みました。
    そうして映画を観終えた後、私の中には二つの相反する感情が芽生えました。一つは「次世代にバトンを渡す準備を整えないと」という思い。28年という太く短い人生を駆け抜けた横田選手を見て、私自身の残された時間についても深く考えさせられました。
    会社は私一人のものではありません。仕組みを整え、私が抜けた後も社員たちが安心して働ける環境を作り、未来のために場所を空けることこそが経営者の責任ではないか。そんなことを感じました。
    しかし一方で、横田選手の最後まで命を燃やす生き方や、74歳にしてなお、新しいフィールドでこれだけの熱量を持って勝負をかける見城氏の姿を見て、「まだまだ新しいことに挑戦していきたい」という思いも沸き上がってきました。
    現在の見城氏の年齢まで、私にはまだ24年の時間があります。「安定させて引き継ぎたい」という冷静な経営者の自分と、「まだまだ現場で泥臭く戦いたい」という仕事人の自分。この2つの思いが、鑑賞して数日経った今も私の中で静かにせめぎ合っています。

    「売れる条件」を見城氏自らが体現している作品

    物語への感動とは別に、この映画製作というプロジェクトそのものに潜む「編集者・見城徹の視点」にも注目せずにはいられません。
    彼は常々、「売れるコンテンツの条件」として以下の4つを挙げています。
    * オリジナリティ
    * 明解
    * 極端
    * 癒着
    本作は、まさにこれらが凝縮された作品です。特に際立っていると感じたのが「明解さ」。複雑な伏線や難解な理屈は一切ありません。ただ「野球がしたい」という純粋な想いと、それを阻む過酷な運命との闘い。誰もが理解できるストレートな物語だからこそ、観る人の理屈を超えて、感情に突き刺さるのだと思います。
    そしてもう一つ、見逃せないのが「癒着」です。公式サイトなどで公開されている協賛企業の一覧を見れば、その凄まじさは一目瞭然。並んでいるのは単なる「スポンサー」という枠を超えた、見城氏に人生の一部を預けた人たちの影でした。
    利害や計算を超え、情が勝ち、言葉にならない「縁」が働く世界。見城氏がいう「癒着」とは、決して悪い意味ではなく、「相手の懐深くに飛び込み、一蓮托生の関係を築くこと」なのだと、このプロジェクトの規模感が証明しています。

    明日からの「打席」に立つために

    『栄光のバックホーム』というタイトル。この「栄光」とは、横田選手が引退試合で魅せた一球のバックホームに留まらず、彼が懸命に生き、遺した「証」そのものを指すのだと感じました。
    横田選手が最後の瞬間まで誰かに勇気を与え続けたように、私も竹下産業という会社を通じて、社員を、お客様を、そして社会を支える存在であり続けたい。映画館を出た後の冷たい風を感じながら、そんな地道な日々の積み重ねこそが、いつか私たちなりの「栄光」に繋がると信じて、明日からも歩んでいこうと決意しました。

  • 吉田真悟
    吉田真悟
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    自分史上No.1装丁本は
    村上龍さんの『半島を出よ』
    ページをめくり毒ガエルが目に飛び込み鳥肌が立ったの覚えています。