Leiren Storathijsのトーク
トーク情報- Leiren Storathijs
Leiren Storathijs ある日、俺含めて三人の男が「訳あり物件」という曰く付きアパートに止まる事になった。
その物件とは、夜に鬼が出るという噂がある。鬼はちょっとした怪奇現象を起こすだけで、そこまで怖くないという話だが、逆に不気味過ぎてそのアパートには誰も人は泊まらないらしい。
「本当に鬼なんて出んのかよ?」
「夜、幽霊みたいに出るらしいぜ?」
俺たちが、そのアパートに泊まる理由は、単なる肝試しという軽い気持ちで、たまたまこのアパートを見つけたのだ。
俺たちは皆、その「鬼」の正体を見るべく、夜はただ何かを待つ様に静かに布団に入った。
深夜2時頃〜
俺では無く、友人の一人が何故か突然布団から出て、寝ぼけているのか、よろついた足で玄関へ向かう。
「ん?どうしたんだ?お前」
友人は、声を掛けても反応しなかった。まぁ、良くある寝ているはずなのに、いつの間にトイレにいるみたいなアレだと最初思った。
しかし、友人は虚ろな目をしながら、玄関扉の前で立ち止まる。
「おい、なんなんだよ」
もう一度声を掛けると、次は反応があった。
「今、いるはずもない鬼が目の前にいるんだよ……」
俺は耳を疑った。鬼?え?マジでいんの?しかし、友人の目の先を見ても何も見えない。
「ははは……冗談よせよ」
「いや、いる」
友人が、次の言葉で玄関を指指したその時だった。
目の前に鬼の仮面を被った男が玄関から現れた。
家の鍵は閉めたはずだ。なんなんだコイツは?
鬼はゆっくりとこっちに近づくと思ったら俺の後ろにあるPCに近づく。
え?
すると鬼はPCを起動させると同時にその場から消えた。