エコー《著者名エコー《著者名 小説ーbuu、完結
小説家のつぶやき
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エコー《著者名 新年に向けて意気込み
幾つかあるけど、ここでは小説の意気込み!今まで伏せてました小説として送りたい最大のメッセージの暴露。
自分は障害児の兄です。
家族は好きです。
不自由はありませんでしたが、自分の中で闇を作っていました。
アドラーでいう人生の嘘で誤魔化していた訳です。それは何か?
自分も障害児と同じ腹から生まれたという苦悩です。
口先では弟を大切にしながら、怖かった。
自分も障害児なんじゃないかと挑戦全てがその明確化に向かいそうで恐ろしかった。
それなくも嫌いだったけど、勉強が怖かった。
勉強して成果が出なかったら障害児なんじゃないかと怖かった。
勉強しないアピールをして、30点ギリギリを取ると宣言して、それ以上とったことを悔しがる振りをする誤魔化し者でもあった。
高校の身体測定は背筋が凍る思いだった。聴覚検査を二人づつ行う手段だった。隣は自分の聞こえないタイミングでボタンを押し込む。自分には聞こえない。
脳裏に多くの言葉が駆け巡る
...隣とは違う音が流れてるんだ
...もし同じだったら?
...自分には聞こえていない?
...隣とは違う音が流れてるんだ
...でも、となりと合わせておけば間違っててもやる気なかっただけで済まされないか?
......
当時の自分は隣の同級生に合わせてボタンを押しました。
押すたびに冷たい汗が背中を伝った。
押すたびに思考が失われる感覚を味わった。
検査の終わりが近づく頃には本当に音も聞こえてなかった。
そして、検査の終わりに先生が自分に言った。
大丈夫。お前と隣は違う音だから
その日の記憶はその瞬間から凍りつき、何も覚えていないけれど、自分の芯にある恐怖を鷲掴みにされた様な感覚は今でも鮮明に覚えています。
時が経って、様々な経験を経て、今の自分にそんな疑問は取り払われている。と、いうよりもありのままの自分をより良くするしかないと気づいている。
それでも振り返るとあれほど勿体無い時間もなかったし、あれほどつまらない青春の過ごし方もなかったろうと思う。
小説を書いてこれを若い世代に伝わるファンタジーで届けたいという思いの原点はここにある。稀有な人生の罠にはまっただけかもしれないがきっとそんな人もこれからも少なからず現れる。人知れず過ごしているかもしれない。
それを世界に叫ぶ為の準備、そんな2015年を送ろうと思う。