D みと面白い。ありがとうございます。
昔話リライト
トーク情報- ゆめみん@野菜の妖精
ゆめみん@野菜の妖精 桜のつぼみが膨らんできた時、おじいさんは山に芝刈りに行きました。
おばあさんはキラキラ光る川で洗濯をしていました。
少し暖かくなったとはいえ川の水はとても冷たかった。
おばあさんは口元に両手を持っていくとハアと息をはいてあたためようとしました。
しゅわしゅわの手は、かじかんでいました。
「私も老いぼれてしもうたのぅ。この先長くない、せめて男の子がいてくれたら仕事も楽になるのじゃがのぅ」
すると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。
そばにいた雀が言う。
「おばあさん、その桃を切る時は気を付けてね」
雀達が運ぶのを手伝ってくれたので、やっとの事で桃を藁でできた屋根の囲炉裏だけの部屋に運びました。
そして、わくわくしながらおばあさんはおじいさんの帰りを待っていた。
「じいさん、びっくりして腰をぬかすかもしれんのぅ」
おばあさんはお茶目に雀にウインクしてみせました」
おじいさんが家に帰った時、おばあさんが逆立ちしていてもここまでは驚かないであろう驚き方をしました。でんぐり返しです。
おばあさんは大きな桃がながれてきたことをおじいさんに説明しました。
「さっそく切って食べようじゃないか」
おじいさんが大きなナタを取り出したのでおばあさんは首をふっておじいさんの腕をつかみました。
雀の忠告のとおり丁寧に切らないといけないとおばあさんはおじいさんに告げます。
おじいさんは丁寧にゆっくりと桃を切ると、男の子の赤ん坊がオギャアと桃から現れました。
桃の汁でびちゃびちゃになっていたのでおじいさんとおばあさんは布で拭いてあげました。
すると、赤ん坊はくすぐったそうに笑いました。
それを見たおじいさんとおばあさんは顔を見合せ目をまんまるくしました。
「桃の中から男の子が産まれてきたゾイ、これは不思議じゃ」
おじいさんはハゲ頭をなでながら大声でそう叫びました。
そして、この男の子に桃太郎と名付けました。
桃太郎はズンズン大きくなり、反抗期になりました。
「これ、桃太郎こんな夜中に何処に行くのだ?」
おじいさんはとっくになくなっておりかわりにおばあさんが一人で桃太郎を育てていました。
「うっせーな。ババァには関係ねぇだろ!」
しかし、おばあさんはそんな桃太郎にきびだんごをお皿の上にのせていつでも食べられるようにお盆の上に乗せていました。
そこに犬、猿、キジがおばあさんの家の縁側にやってきました。
おばあさんは少女のように微笑んでいつもやってるようにきびだんごを与えました。
「桃太郎が困った時は助けてやってね」
おばあさんは病気で寝込んでいました。
三日後、猿が桃太郎の元にかけこみました。
「桃太郎さん、てぇへんです」
桃太郎は夜の遊郭で遊びほうけてました。
「なんだ、ババァの元にたかっている猿じゃねぇか」
「てぇへんなんです。てぇへんなんです」
猿は遊郭の部屋を走り回って女郎達を笑わせた。
そこへ柴犬の犬があがってきて言いました。
「コラ、お前はあせってばかりで用件を言わないじゃないか」
それをふすまの影からキジがのぞいていました。
桃太郎はふすまを開けてキジを怒鳴り付けました。
キジは桃太郎に見つかってびっくり。
ふすまと一緒にガタガタ震える。
「ごっごめんなさい、ヒッグ」
キジは泣き虫ですぐに泣くお豆腐ハートの持ち主。
犬が尻尾をふりふり桃太郎のそばによって言いました。
「とにかく、おばあさんが病気で大変なんですよ」
「なんだ、しつこいなぁ」
そう言いながらも桃太郎はおばあさんが病気だと聞いて家に帰ってみました。
「ババァ、帰ってやったぞ」
桃太郎は床の上にあぐらをかいておばあさんと目をあわせず天井を眺めていました。
おばあさんは薄っぺらな汚い布団から顔を出してにっこり笑うと
「そこにきびだんごがあるよ」と言いました。
おばあさんは自分が病気しているにもかかわらず桃太郎がお腹をすかせてはいないかときびだんごを用意してくれていたのです。
「まぁ、貰うだけ貰っとくよ」
桃太郎は腰につけた革の袋にきびだんごを入れました。
ある日、桃太郎が人々がざわめく大通を歩いていると見目麗しいおひめ様がしゃなりしゃなりと歩いて来ました。
その美しさに屋根で瓦の修理していた男が地面に落ちたほどでした。幸い怪我はありませんでしたが彼は痔でした。関係ないけど。
そのツヤツヤな髪、スベスベのお肌に長いまつげをぱちぱちさせながら通りを歩く姿に桃太郎は一目惚れしてしまいた。
そのおひめ様と結婚したいた思った桃太郎はさっそくおひめ様に求婚しました。
しかし、そのひめは鬼ヶ島に生け贄に連れて行かれる事を聞かされました。
ひめは悲しそうにうつむきました。
鬼ヶ島には宝物もあるというのでひめと宝物に目が眩んだ桃太郎はさっそく質屋で鎧兜を用意して鬼ヶ島に出発しました。
草原でおばあさんにたかっている犬がわんわんと出てきました。
「桃太郎さん桃太郎さんおこしにつけたきびだんご一つ私に下さいな」
犬は尻尾をふりふり桃太郎に言いました。
「ちっ、今度は俺にたかってきた。こんなものくれてやる」
きびだんごを放り投げると犬はそれを見事にくわえました。
そして桃太郎についていきます。
「なんで、ついてくるんだ?」
「おばあさんに頼まれたからです」
犬は笑って答えました。そしてカールした尻尾をふりふり舌をへっへっとだして四つの足はパタパタさせました。
その後、猿、キジもきびだんごをもらい桃太郎についていくのでした。
途中で桜の花が咲いていたので猿は指さしてその桜いろの花びらに、彼は恥ずかしがり屋さんだっといいました。
桃太郎はぶつぶつ言いながらも一人ぼっちはやはり心ぼそかったのでよしとした。
海岸にたどり着くとカモメがやかましいほど声をあらげていました。
「鬼ヶ島にお気をつけ、鬼がでるぞ人食うぞ」
そして漁師さんにもらったオンボロ舟に乗って桃太郎一向は鬼ヶ島に向かって行った。
雨にも嵐にも福山雅治にも負けず荒波をこえていくと、鬼ヶ島らしい島が見えてきました。
どうして分かったかと言うと鬼の顔の形の岩だったからだ。
それに御丁寧にも鬼ヶ島と書かれた看板が入口の砂浜にたててあった。
鬼ヶ島につくと岩ばかりのゴツゴツした地面に赤い顔の鬼が日本の角をつけて、虎がらのパンツをはいた、お馴染みのスタイルでやってきた。
しかし、犬が噛みつき、猿が引っ掻き、キジが目をつつくと、最後に桃太郎が刀で鬼を倒した。
「宝物!」
桃太郎は洞窟を見つけ出したのでそこへ吸い込まれるように入って行った。
そこには草が一本とひめが子鬼をだいてすわっていた。
「ひめ、どうして?」
桃太郎は仰天した。まさかひめと鬼の子供?
「私は生け贄にされるかと思ってましたがこの鬼はいい鬼でした。この子の母鬼が亡くなったので私にどうすればいいかたずねてきたのです」
ひめは大きな目をぱちぱちさせて首を少し傾けると桃太郎を見つめて言う。
「お父さん鬼はどうしたんですか?」
桃太郎は指をもじもじさせて、下を向く。
犬、猿、キジはたがいに見つめあい気まずい顔をした。
「倒しちまった」
桃太郎は後ろの頭をかきかきかきながら言う。
ひめは驚いて洞窟の外に出てお父さん鬼が瀕死の状態になったいるのを見つけた。
ひめは驚いて両手を自分の口元に持っていった。
「これじゃ、子鬼が一人になっちゃう」
ひめは寂しそうに子鬼を抱きしめた。
するとさっきから小便するもといお花つみするためにウロチョロしてくんくん匂いを嗅いでいた、犬が一本の草の前で止まった。
「わんわん、この草はなんでもキズや病を治すという伝説のえりくさだわん」
「そうなの? じゃあこれを使えば鬼さん治るのね」
ひめがその草を取ろうとした時、桃太郎はひめのか細い腕をつかみ、止めた。
「これは、ババァに渡す」
「えっ桃太郎さんのおばあさんに?」
猿がキッと叫んだ。
「桃太郎さんのおばあさんは病気なのだわん」
犬が心配そうに言った。
その後、全員が静まりかえる。
「でも、この子鬼、一人になっちゃうわ。町につれてかえってもいじめられるわ」
子鬼のつぶらな瞳が桃太郎をとらえる。
「そんなに見つめてもダメだぞ、俺はババァを助けないと」
桃太郎は背を向けて腰につるした袋に入ったきびだんごをかじった。
懐かしい、いつもおやつに作ってくれたきびだんご……。
子供の時の記憶が甦る。
桃太郎の家に帰るとおばあさんがペラペラの布団で咳をしていた。
「ババァ、大丈夫か?」
桃太郎は鬼退治に出かけた事やひめと一緒に帰った事、お宝はなんでも治すえりくさだった事を話し、おばあさんと目をあわせないように床の小さな汚れを見ていた。
「よくやったよ、桃太郎、お前は立派な宝物を手に入れた。他人を思いやる心だよ。私はもう長くはないそのお父さん鬼いえりくさを渡したのは良いことだ」
おばあさんは桃太郎を見つめうなずいた。
そして、ひめを眺めると梅干しのようにくしゃくしゃに皺をよせて笑った」
おばあさんはゆっくりとそして最後の力をふりしぼってお盆にあるきびだんごを指さした。
「お食べ」
桃太郎は煤だらけになった天井のはりを見つめ、ぎゅっと下唇を噛んだ。
涙が流れそうだったからだ。
そして、おばあさんは亡くなった。
ひめと結婚した桃太郎は気の強い犬とあわてんぼうの猿とシャイなキジとで楽しくくらしましたとさ。 - ゆめみん@野菜の妖精
ゆめみん@野菜の妖精 はらり、はらりと雪がゆっくり舞い降りてくる季節に、お城で舞踏会が催される事となりました。
お城から少し離れた森に囲まれた小さなチョコレート色のお家に、綺麗な女性が、床の掃除している。
金髪で青い目をした彼女はしくしく泣いていました。
なぜなら、彼女は錐のような顔をした継母とその子どもの義理の姉に苛められていました。
暖炉をいつも掃除しなくてはいけないので灰をかぶっているシンデレラと呼ばれました。
掃除している時に義理の姉はわざとゴミを落としたりするのだ。
それを見てみぬふりをする、継母。
「あぁ、私はなんて不幸な美少女なんでしょう」
彼女は自分の不幸を嘆く。
お星様が数えきれない程夜空にちらばってる夜にお城で舞踏会が開かれる事となった。
「シンデレラ、私たちはお城の舞踏会に行ってくるからトイレの掃除しておくんだよ」
継母と義理の姉は綺麗なドレスを着てすまして舞踏会に行ったしまいました。
「あぁ、あんなへちゃむくれの姉さんより私の方が綺麗なのにお城の舞踏会に行けないなんて、不幸だわドン底ついてないわ」
そこへまどからダイヤモンドダストがキラキラひかり、緑色のローブを着たおばさんが短い杖を持って現れた。
「どうしたんだい、可愛い娘さんよ。私はトイレの妖精、あなたがいつも私のトイレをぴかぴかにしてくれているので私はあんたにお礼をしたいんだよ」
「可愛いのは認めるけど。あなたなにかできるの?」
シンデレラはボロボロの洋服を着ていた雑巾のようなドレスの端を持ち上げました。
そして、頭の灰をばさばさふるいました。
「おまかせあれ。この魔法の杖さえあれば綺麗なドレスにしてあげるよ」
「どうしてそこまでしてくれるのですか?」
妖精のおばさんがにっこり笑った。
「言ったでしょ。あなたが、私の住みかのトイレをいつも綺麗にしてくれるからだよ」
すると、妖精は短い杖を指揮者のタクトをふるように空中にふりあげると杖の先から黄金の粉がキラキラ光輝いて、シンデレラのボロボロの雑巾のようなネズミ色のドレスが綺麗な純白のドレスにかわりました。
けど、コルセットはきつかった。
そして鏡の前にたって、シンデレラはうっとりしました。
「こんなに綺麗な私にこんな綺麗なドレスなんて着たら王子様、私にメロメロになっちゃう
かもしれないわ」
シンデレラは嬉々と喜んで鏡の前でくるくる回っていました。
「カボチャあるかい?」
妖精のおばさんは唐突に聞きました。
シンデレラはカボチャを取り出すとそれを外に持っていくと妖精はふんぬと杖をカボチャに向けて黄金のキラキラをカボチャに向けました。
すると、なんということでしょう!
カボチャは馬車になってネズミが馬に変わって立派な白馬になりました。
「これで、舞踏会に間に合うわよ。あっいっとくけど魔法は12時には効かなくなって元にもどるからそこんとこよろしく」
妖精は微笑んでトイレに帰って行った。
シンデレラがカボチャの馬車にのるとカボチャの匂いがしたのでお腹空いていたシンデレラは少し削り取ってパクパク食べました。
お城の舞踏会につくとシンデレラは見たこともないきらびやかな風景に呆気にとらえている。
口をポカンとあけて天井画を眺めていました。
「ここは私みたいな美少女に相応しい場所だわ」
すると、王子様が豪奢な服装でこちらに近づいてきた。
「素敵なお嬢さん、一緒にダンスを踊ってくれますか?」
そこには鼻筋が通った王子様が目の前に手をシンデレラにさしだした。
もう少しイケメンかとおもったがそうでもなかった、ただ鼻の形がととのっていたので踊ってあげることにしたシンデレラ。
踊りを踊ったが王子の足を踏んでしまいましたシンデレラは王子様はニコニコしてシンデレラを眺めていた。マゾかよ。
そこへ継母と義理の姉はそれがシンデレラと分かると、びっくり仰天しました。
ダンスが一通りおわるとボーンボーンとお城の広間の時計がなりはじめした。
「もうすぐ、魔法がとけちゃう」
シンデレラは名残おしくその場から離れて階段を速効で走り去っていったのです。
その時、右足のガラスの靴を落としてしまいました。
王子はそれを拾い上げて。
匂いを嗅ぎました。そんなフェチがあったなんて。
うちに帰ると継母と義理の姉にこっぴどくしかられてご飯抜きにされました。
でもカボチャの馬車がカボチャに戻っていたのでそれを食べてた。
次の日に王子と大臣はガラスの靴の持ち主をさがしていました。
義理の姉は母親にかかとを切ってガラスの靴をはかせようとしましたがガラスの靴は血でびちっり。
王子は激怒した。
そして継母と義理の姉を牢屋にいれるように大臣に言った。
そこへこっそり影で見ていたシンデレラはおもいっきって名乗りをあげました、
シンデレラとガラスの靴はぴったりはまりました。
その夜、美しいお妃様に国民が喜びました。
夕日がななめに反射して二人の幸せをしゅくふくするようだった。 - ゆめみん@野菜の妖精
ゆめみん@野菜の妖精 「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのは誰じゃ?」
ケバケバお化粧をした魔女兼女王のスーフは魔法の鏡に問いただしました。
この鏡は正直な事しか言いません。
「それは、迷いの森の奥に住んでいる白雪姫です。あんたの腹違いの妹」
スーフは速効で鏡をせいけんづきで破壊しました。
鏡はバラバラ。破片がレンガの上に散らばり家政婦で幼女のマーサが天を仰ぎました。
「マーサ、この毒リンゴを白雪姫に食べさせなさい、そうすればこの世で美しいのは私になるのだから」
マーサは唇をとがらせましたがお菓子をくれたので行くことにしました。
★
「らぁらぁらぁらぁらぁー」
そんな事も知らず美しい白雪姫は歌を歌いながら部屋を掃除していました。
掃除が趣味の潔癖症なのです。
そこへマーサがやってきて真っ赤なリンゴを持ってきました。
「あら、お姉さんにくれるの? 優しい幼女さん」
「うん」
マーサはとっておきのぶりっこ笑顔でリンゴを白雪姫に渡しました。
「ありがとう。幼女さん」
白雪姫はハンケチをドレスのポケットから取り出してこれでもかといわんばかりに拭き続けました。
マーサは口のはしにしわを作りました。
「そんなに拭かなくても毒なんか入ってないよ」
「あら、幼女はなんでも触るからばっちいのよ」
白雪姫はほほほと笑いました。
そしてこのリンゴを拭く行為がなんらかの科学反応をおこし、毒が消え去りました。
そして、白雪姫はリンゴをゆっくりかじりつきました。
白雪姫の口の中にリンゴの甘い汁が広がりました。
すると、なんということでしょう!
白雪姫はとたんにゴリラになってしまいました。
毒が科学反応を起こしゴリラになるリンゴになったのでした。
マーサは驚きましたが白雪姫がゴリラになったのでよしとしました。
★
スーフが新しい魔法の鏡を買ってきて同じ質問をしました。
「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのはだれ?」
魔法の鏡はゆっくりと言いました。
「元白雪姫のゴリラです」
「なんですって!? 私はゴリラよりも劣ってるわけ? ってなんで白雪姫がゴリラになってんのよ?」
「白雪姫はゴリラになっても美しいです」
スーフは鏡をまわしげりで壊しました。
マーサは抜き足差し足で逃げていきました。
★
ゴリラになった白雪姫は美しいゴリラがいると噂になってすっかり有名ゴリラになってサインをもとめられたりしました。
そして、なんとお城に招待されました。
お城につくとハンサムな王子様がにっこり笑って近づいてきました。
しかし白雪姫はやっぱり乙女です。
ゴリラの格好は恥ずかしくて俯いてしまいました。
「どうしたんだい? 美しいゴリラさん」
王子は微笑みました。
白雪姫は恥ずかしくてもじもじしてます。
王子様はその仕草がかわいくて思わず唇にキスをしました。
するとどうでしょう、王子様は光輝きゴリラになりました。
なんと王子様は本当はゴリラでスーフに呪いでハンサムな王子にされていたのでした。
キスでとける魔法でした。
そして、王子もといゴリラ王子は白雪姫ゴリラと幸せにくらしました。
幼女マーサはリンゴ売りで成功をおさめ会社の社長になりその部下にスーフをこきつかいました。
めでたしめでたし。