紅白出場記念企画 紅白までの4年間の軌跡 振り返りレビュー集
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紅白までの4年間の軌跡
振り返り全曲レビュー
『君の名は希望』
途方も無い
空虚な日々
真っ暗な洞窟の中で
もう時間の経過にすら
興味を持てない
過ぎ行く瞬間にさえ
愛おしさを感じられない
迎えくる明日にすら
清々しさも感じられない
孤独な毎日
そう
まさにそれは
周りの風景に完全に
同化した
透明人間のよう
でも、光が無いわけじゃあないんだ
きっと手を伸ばせば
届くのだろう
きっと動けば
注がれるのだろう
そんな選択肢さえ
私は反応すら示さなかった
太陽の高さが気になり始めたある日
私の日常に異変が起こる
差し込むはずのない
私の暗闇の中に
一筋の光が差し込んだ
光とは…
転がってきたボール
彼女は取りに来るでもなくただそこに立ちすくみ
促し焦らす訳でもなく
ただ、私の存在を確認し
笑顔で私の返答(返投)を
待っている
彼女から浴びせられる
視線は確かに
後ろと前で
温度に変化をもたらした
『これが
ぬくもりなんだ』
私は動いた
勇気を出して
暖かい空気に包まれながら私はボールに手を伸ばし返答(返投)した
彼女は笑顔で軽く会釈をし弾むように私の前から立ち去った
残ったのは
彼女の足跡だけ
しかし、その足跡が
紛れもなく僕らが時間を共有した証
ほんの一瞬の出来事
しかし、私はその一瞬を愛おしいと思えた
そして、私はまた
その一瞬の為に
また光に手を伸ばそうと
思えた
私は彼女の名前を知らない
しかし、私にとって彼女はかけがえのない大きな存在
そう、
『君の名は希望』道の駅 道の駅道の駅 紅白出場記念企画
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『世界で一番
孤独なlover』
いつも冷静
いつも強引
いつも物事を勝手に決めて
私は子犬のように
貴方の後ろをついて行くばかり
面と向かって話した事なんてなかったわ
貴方の言葉はいつも背中から
とても会話とは呼べなかったよね
いつも単語を並べるばかり
でもね
私はそれで充分だった
そんな貴方に惹かれていた
なのになぜ?
いきなり振り返ったと思ったら
とても悲しげな目で
『お前の未来はここじゃない』なんて
初めて見た目がそんな悲しげな目だなんて
ずるいよ
最後まで貴方を貫いてよ
ふるならもっと冷たくしてよ
このままだと
私、貴方を忘れられないまま1人で生きていかなければならないじゃない!
冷たく悲しい
温もりの眼差しより
冷たくても暖かい
後ろ姿の方が
1人を感じなくていい
私は貴方の最期の優しさで
世界中の誰よりも
孤独に貴方を愛し続ける女になった…道の駅 道の駅道の駅 紅白出場記念企画
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『初恋の人を今でも』
私は町に留まった
この町で幻想に耽り
いつか、現実と
重なり合うのを
夢見て…
初恋の彼女
当時は声もかけれなかった
アイドルになるっ!
とこの町をでたまま
その後の彼女を
誰も知らない…
当時想いを寄せていた事など
誰にも言っていない僕は
勿論、誰にも聞く事が出来ない
あの交差点を同じ時間に通っていた彼女
今もなお
当時のままの彼女が
同じ時間に駆け抜ける
3年が過ぎた今
今の私なら
呼び止める事が出来る
『久しぶり!』
と声もかけれるだろう
都会の波に呑まれ
傷ついているのなら
この町に帰っておいで
あの時の笑顔を
僕が教えてあげるから
僕は今も
君の愛したこの町で
あなたの幻影と
共に暮らす道の駅 道の駅道の駅 紅白出場記念企画
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振り返り全曲レビュー
『そんな バカなっ!』
今日も生徒会の仕事で
遅くなってしまった…
と言いつつ塾の時間迄にはキッチリ片付ける私…
こういう四角四面な性格が私に冷たいベールを被せる
『つまらない…私…』
塾の帰り道
辺りは既に真っ暗
『先生に質問してたら
遅くなっちゃった…』
と言いつつ
いつもの時間と5分も変わらない…
ペダルに足をかけ
10メートル程こぐと
急にハンドルが不安定に
『えっ!なにっ!』
こういう時の反応は恐らく万国共通のような気がする
自転車を停め、ぺちゃんこのタイヤになす術がない
家まで7キロ程の道のりだろうか
夜道をトボトボ歩く羽目に…
半分涙目で哀れな自分と重ねるように痛々しい自転車を見ていると
後ろから頭先を劈くような爆裂音と共にハイテク自転車が私の横を通り過ぎた…
『おうっ!どないしてん?』
一番関わり合いたくない人間に声をかけられてしまった
とりあえず聞こえなかったフリをしてやり過ごそうと試みた
『堀!俺や!』
同じクラスの折り紙付きのワル
隣の席で、もう2学期も終わろうとしているのにまだ、片手程しか学校に来てないのではないだろうか?
私が一番関わり合いたくない相手である事は間違いない
『自転車、パンクしたんけっ? だっせーなっ』
そう言い放つなり
強引に私の手を引き
自分の背中に追いやった
『家◯◯の方やろっ?
ちょっと寒いけど
我慢しいやっ!』
初めてバイクに乗った…
この私がバイクに乗るなんて…
自己嫌悪に陥りながらも初めてのバイクのドキドキと彼の背中の暖かさのドキドキで
冬の寒空がまったく気にならなかった
家の近くで降ろしてもらうが自分の気持ちが整理できない私
お礼の言葉もかけず開口一番
『私の自転車どうしてくれるのよ!』
という始末…
筋金入りのワルだとすっかり忘れていた
『わりぃ… 考えてなかった…』
優しい眼差しでの意外な反応に私の心が崩れていく
『明日、戻しておいてよねっ』
そう言い放つとまともに顔も見れずに家に駆け込んだ…
ちょっと待って…
ザワザワが収まらない…
胸の鼓動が耳で聞き取れる…
待って!
これって恋?
私が……恋?
よりによって
あんなやつと?
あり得ない!
あり得ないけど
否定できない!
こんな問題
進学塾でも
教えてくれない…
私が?
あいつと?
ばかな…
そんな!
バカなーーーーーっ!
空気も澄んだ
12月の夜…道の駅 道の駅道の駅 外で受けた
心のダメージ
世知辛いこの世の中
誰にだって
どこに居たって
経験がある
家に帰る
いつものように手を洗い
リビングのソファーに腰掛ける
私の席は
手すりのついた
テレビに1番近い席
誰が決めたでもなく
当然のように
座り天井を見上げ
一瞬無になる
そこへ、台所から
聞こえてくる
70年代の歌謡曲
なんの歌なのか?
誰の歌なのか?
興味が無いわけではないが特別に聞くこともしない
ひとつ言えるのは
ブサ心地いい
特別上手いわけではない
ただ、幼い頃から
気付いたら馴染んでいた
母親の鼻歌
そう言えば、この唄に何度癒されて来ただろう
無条件に心が落ち着く
そして今
家族を持った私は
お風呂の中で
同じように
鼻唄を歌っている
やはり決してうまくない
子供達はなんと思っているのだろうか?
やはり、何も聞いてこない
ただその時は、
お風呂と同じ様な
暖かい空気が
包み込んでいると
感じる
皆さんにだけ
鼻唄のタイトルを
そっとお教えしよう
タイトル
『私のために
誰かのために』
乃木坂46