IT起業家の雑談and秘密基地
トーク情報- まさおじ
まさおじ あとから参入する者に場所なんか空いてないのだ。
空いているとしても、最悪な場所だけだ。
前々から、それをやっている者が、面倒くさいから手を付けていな場所が少しだ。
それが、いつも当たり前のことだ。
新しい何かが生まれるのは、場所なんかもらえなかった者達が、苦し紛れに「これしかない」とやったことからだ。
鉄道を敷けなくても自動車があった、映画を作れなくてもテレビがあった、大きな舞台がなくても小劇場があった。
大きな同業者組合ができているようなところに新しく参入することを歓迎してもらえるのは、これまでの権利を脅かさない奴だけかもしれない。
場所なんか空いてないと想うほうがいいのだ。
居心地の悪い、座ればケツが痛くなるような荒れ地だけが、新しい人々がスタートを切れる場所だ。
おそらく、道具も揃っちゃいないし、誰もが認める素晴らしい人々が集まることもない。しかし、そこが場所なのだ。
若い人に言うことは、自分に言うことでもある。貴方にも僕にも用意された場所はなかったはずだし、周到に計画された図面もなかったはずなのだ。
次の時代はいつでも、場所なんかなかった者達の場所から始まっている。
道具がなければ、自分で作る。人手が足りなければ、寝ないでも頑張る。そういう古臭い冒険心みたいなものが、肝心なのだ。
どこにも場所が空いていないということは、いつも、新しい何かの出発であった。
「ぼくの好きなコロッケ」糸井重里より