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鯖缶
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「かすり傷も痛かった」を読みました。 この本は「死ぬこと以外かすり傷」の続編であり、その全文と、それに対する反省と振り返りが交互に書かれている。 しかしまさか全文丸々載ってるとは・・・最近予習のためにと前作を購入した私は馬鹿でした。幻冬舎以外の本は基本買わない主義なのであの1400円は惜しい。笑 でもおかげさまで新作を読むスピードは早まったの良しとしよう。 それにしても、5年前の本を先日読んだばかりで、その本で「また一丁頑張るぞ〜」と気合い入れたばかりの私にとって、時差がない分「かすり傷も痛かった」はあまりの変貌ぶりに驚くばかり。 ギラギラ輝く威勢たっぷりの怖いもの知らずの若者が、すっかりしおらしく落ち着きのあるオジサン(失礼)になっている。 所々そんなに謙虚にならなくていいよ〜大丈夫だよ〜と励ましたくなる箇所まである(誰目線)。 それでもこの本を読んで私の正直な感想は「ほっとした」です。 数年前、私は離婚と同時に起業して、上京して、生きる為子供を養うためにがむしゃらに昼も夜も働いた結果、身体を壊しました。 「原田病」という10万人に1人が罹る珍しい病気で、ほぼ目が見えなくなりました。ステロイド治療で半年ぐらいかけて治りましたが、それ以来頑張ることが怖くなりました。 病気すると健康が一番大事だと実感します。それでも周りの友達が仕事で結果を出しキラキラ輝いているのを見ていると、病気したことも忘れ、だんだん頑張れてない自分に焦りが出てきて、また頑張り出しました。 そんなだから意識高い系の本と出会えば途端に闘魂に火がついてしまうんです。 それは性分なんです。とりあえず何かに向けて努力していれば安心だからです。 「かすり傷も痛かった」で箕輪さんはそれはそれは正直に包み隠さず過去の過ちや今の心境を綴られています。 意識高い系の人々はその意識に比例してプライドも高い系の人が多いので、一旦威勢の良い本を出しちゃったら、一生それを貫かねばとキャラを通すのが筋くらいに思ってたので、こうして全てを曝け出す箕輪さんの勇気にびっくりしました。 でも元々肩に力の入ってない自然児だったと思うので(彼の何を知っている)逆にそんな人でも時勢に乗って一気に駆け上がると魔物にやられてしまうのだという恐ろしさを感じました。 普通の人なら一生かかるような学びを箕輪さんは5年で悟られた。 それは箕輪さんが飛び込んだ環境の流れが異常に早い世界だから。 その異常な世界の第一線で戦い続けている人は凄い。凄すぎる。 ちょっとレベチすぎてそこ目指すと普通の人は痛い。 だけどこの本はただただ反省が綴られているわけではない。 わずか5年で世界は大きく変わった。 時勢の波乗り箕輪さんがナビゲートする現代を生き抜くNEW意識高い系ガイドなんです。 NEW意識高い系は昔のように縦の成長ばかり気にしてはいけない。横の広がり内に向けて考える時間が来たと箕輪さんは言う。 人の目を意識せず、自分自身が求める幸せとは何か? 今一度自分に自答できる時間を与えてもらいました。 もちろん好きな道で生きている以上は頑張るし、努力はやめません。 向けるべきベクトルを現代版にアップデートします。 そして、さらに5年後の箕輪さんは何を思うのか、私は今からそれを楽しみにしています。

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