おれは自己分析に関して、けっこう「消去法」でものを考えるような気がする
大学の時、「本を一冊読ませたら、その中に書いてある知識を自由自在にしゃべれる」ような友達がいた
彼に会ったときに、「あぁ、こんなやつがいるんじゃ、おれは{知識の運用能力}では、まず一番にはなれないな。勝てない。おれはもっと、{知識をどうやって組み合わせて、新しいものをつくるか}とかの方がたぶん向いている」と思った(ちなみにその友達は、弁護士になった)
そんな風に、「あぁ、こんなやつがいるんじゃ、おれはこの分野では一番になれない」「あぁ、こいつにはこの能力に関してはまず勝てない。もうちょっと別の能力で勝負しよう」というような経験が多々あって、今のおれがある気がする
壁にぶつかったら横にずれて、進めそうな道を探す
またぶつかったら、また横にずれて、もうちょっと進めそうな道を探す
その、いわば「消去法」の繰り返しで、最終的に自分に一番ベストなポジションを探す
水のように流れ流れて、最後にきれいに収まるところへと動いていく
おれは、そんな感じだ、と改めて思った
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