「チルソクの夏」を観ました。 所々で涙がボロボロと流れ落ちました。 なんの駆け引きもない安君と郁子の恋愛は、誰にでも似たような経験があるのではないか。 胸が締め付けられ、勉強も手につかず、しんどい恋愛。今では知恵がついてしまい、その頃のような感情になりたくても、もはやなれない。 「日本人となぜ付き合ってはいけないのか？」 「なぜ朝鮮人と付き合ってはいけないのか？」 現代でこそ、多少薄らいだ傾向はあるが、一筋縄ではいかないテーマ。友達程度なら良いが、血縁関係を結ぶとなると話は別になる。 韓国は今でも停戦中という状況だ。兵役もある。やはり日本人には計り知れない部分も多いはず。 この映画の素晴らしい点の一つとして、登場人物全員が愛情に満ちていること。 子供に対して、親に対して、親友に対して。 生徒に対して。 何はともあれ、昭和の人間としては全てがリアルで感情移入しやすかった。ピンクレディーの振り付けを覚えてみんなで踊るのは流行っていたし、携帯電話もないから、待合せは真剣だったな。 四人の女子高生同士の会話、部活の先生に対する言葉使いがやけに生々しく苦笑してしまった。 今の時代は恋愛より興味深いことがたくさんあると思うが、本当は、もっと理不尽で思い通りにいかない、セルフコントロールできないくらいの恋愛は経験した方が良いと思う。 久しぶりに胸がキューっとなる映画だった。 ご紹介頂き感謝です。 自分の高校生時代も甦りました。 そして韓国料理を食べたくなってしまった！