朔夜-物書き-朔夜-物書き-1年前~~……僕の霧は、正確には怪異の概念の一部であり、切り離せない身体のパーツのようなもの。だから僕の身体も、霧に融けることができる。ミスト「はぁっ、はぁっ……っ……」???「お帰りミスト君、早速だがどちらの衣装がいいと思うかい? 少しアイディアが煮詰まってきてしまってね、ここは第三者の意見を聞きたいんだ……あぁ、やはり若い少女の腐り朽ちゆく肌は美しい! 深紅のドレスもいいが、ゴシックロリータも捨てがたいと思わないかね! いや、けどロリータにするなら残りの二体には燕尾服を着せたい。ふむ、君もそう思うか、やはりこっちのドレスのほうが......」ミスト「......あのさ、目の前で人が血ぃ流してるの見えない? ほんっと話聞かないよね。」ナイトメア「おかえりなさい。」ミスト「ナイトメアもあの気違いと同じ空間は疲れるでしょ? すぐボスに報告させて、僕は降りる。」ナイトメア「……その程度の怪我で? 」ミスト「エクリプスにろくな医者はいないでしょ? 」ナイトメア「ボスがさっき新しい潜伏場所を教えてくれた、降りるなら先に行けばいい。」ミスト「……ふーん、もうあいつの事は見捨てるんだ、せっかく復活させるために3人も殺させたのに。」ナイトメア「命令は絶対。」ミスト「はいはい、分かってるよ。」???「あぁ!なんて美しいんだ! 私の可愛いドールたち! ふふ、君達の踊る姿が早く見てみたいものだよ......ミスト君どうだい!? 美しいと思わないかね!? 」ミスト「あーはいはい、仕事はしてよ? 」ネクロマンサー「勿論、僕のドールは一体一体こだわって作っているからね、楽しみにしたまえ。」ナイトメア「......いいな。」ミスト「は? あんなのが羨ましいの? 」ナイトメア「......私もお人形になれば、愛される? 」???「ほう? ナイトメア、君も私のドールになりたいのかい? 」ミスト「駄目だ、彼女は生かしておいた方が利用価値がある。」???「ふむ、残念だ。可愛らしいお嬢さんだからインスピレーションが沸き上がるが......ボスの怒りは買いたくないのでね。」ナイトメア「......私、また生かされている。」ミスト「死ぬよりはましだろ? それに、あいつのあれは愛じゃない、ただの自己満だ。」ナイトメア「......わからない。」ミスト「分からなくてもいいんだよ、愛なんて。さて、怪異の面倒を見るのもそろそろ終わりだな。」1