10月5日(金)
知り合いの探検家からLINEが入った。
「おっざまーす(笑)
いや、おはようございます。
今日少し探検にいきたい洞窟があるので
もし良かったら一緒に来てほしい。
危険生物がいっぱいいそうなので。
この前の飲み会のことは本当にすまない。
よろしくお願いします。」
この探検家とは中学の頃からの友達だったが、2年前のびっくりドンキーでの新年会の時に、探検家が食べ物を頼みすぎて二人なのにお会計98,500円を叩き出して以来口をきいていなかった。
その怒りもようやく収まってきていたので、一緒に探検にいくことに。場所は大阪のはしっこの洞窟。
探検家は僕を見るなりすぐさま謝ってきたが、なんかニヤニヤしていたので「おい、ニヤニヤするな」と言うと、「いや、お前に会えたことが嬉しくて」と言っていたので僕もニヤニヤした。
いざ洞窟に入ると、早速危険生物が姿をあらわした。
こいつだ。
毒ウサギだ。体毛1本1本に毒を持っている。
探検家が「かわいい」と言いながら触ってしまい、右手の先っぽが壊死した。
その後こいつが出てきた。
ミシン針の使者だ。背中に大量のミシン針を背負っている。もちろんミシン針1本1本に全て毒がある。
探検家が「こわいけど触ってみたい」と言いながら触ってしまったので右手が全て壊死してしまった。
こいつもいた。
イケメンだ。ホリが深すぎてホリの奥は漆黒になっているので何も見えない。ホリに毒が貯まっている。
探検家は「ミーアキャットみたい」と言いながら触ろうとするとイケメンはホリに貯まっている毒をちょんちょんと爪の先につけて探検家を引っ掻いた。左ひじが壊死。
他にも、本当にやばい生物がいた。
寝起きビッグマウスだ。眠たそうな顔でこちらを油断させるが実際は8時間以上寝ている。毒はないが体長はおよそ3m。
探検家は「ねむいの?」と言いながら近付いてしまい足を折られた。
洞窟の奥の方までいくとさすがにまじでやばい生物がでてきた。
普通に少し怖いやつ。赤い部分は麻婆豆腐の2倍ほどの辛さをもつ。出会った瞬間探検家の体をするすると登りするすると降りた。
探検家はこれ以上探検は続けるべきではないと判断し、僕たちは洞窟をでた。
探検家が「また一緒に探検いこう」と言ってきたので僕は「え、ああ、うんうん」と答えた。
前へ次へ