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ロングコートダディ堂前

6月1日(月) コインランドリーへ洗濯に。 知らないおじいさんと同じタイミングで入店し、同じタイミングで洗濯機を回す。 30分ほど時間がかかるので、近くをブラブラ散歩することに。 しばらくしてコインランドリーへと戻る。 先ほどのおじいさんが椅子に座っていた。 洗濯完了まで残り4分ほど。 僕も椅子に座り、待つ。 するとおじいさんが 「…どこいってたん?」 と話しかけてきた。 僕は 「ブラブラしてました」 と答えた。 おじいさんは 「…おってほしかった」 と言った。 メンヘラおじいさんだ。 メンじいは喋り出す。 「ブラブラするぐらいならワシと30分話しとけばよかったんちゃうの?ワシずっと一人でここおったで? ワシどんな気持ちやったと思う? ワシなんていらん?」 ここで 「だまれよジジイ!」 とでも言おうもんなら泣き喚かれるに決まっている。 僕は 「いや違うよ、ほら、これ。」 と言い、散歩中に拾った綺麗な花をメンじいにあげた。 メンじいは 「あ、ありがとう…ごめん」 と言い、自分の胸ポケットに花をさした。 僕がメンじいにあげた花は白のパンジー。 花言葉は「コインランドリー」。

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