7月13日(土)
近くの区民センターで開催されていたけん玉教室に行ってきた。
参加者は子供が5、6人と僕だけ。
やはり大人がいくものではなかった。
しばらくすると、講師の人が来た。
天童さんという50歳くらいのおじさん。
登場してきてまず
「お前らにまず3つ言っておくことがある。
一つ、けん玉をなめるな。
二つ、けん玉を愛せ。
三つ、ふざけるな。」
と言い放った。
とがっている。
さながらけん玉のけんのところといった感じだろうか。
子供たちも少しおびえている。
場の空気が一瞬にしてはりつめた。
だが天童さんの実力は本物のようで
段位は「雲」だと言っていた。
雲がどのくらいかは分からないが相当だろう。
天童さんは参加者の子供たちと僕を円の形に集合させた後
「今から一斉にとめけん(けん先に玉をいれるやつ)をしろ。一人でも失敗したらもう一回や。それが終わるまでは教えるに値しやせん。」
と言い別室に行った。
子供たちはガクガクと震えていた。
こんなプレッシャーの中でけん玉をするのは初めてだろう。
僕はまずみんなをリラックスさせるために、しりとりをしようと言った。
僕が「じゃあ…けん玉!はい、ま!」と言うと
隣のひとし君は震えた声で
「マロン」と言った。
再び悪くなる空気。
とりあえず一回チャレンジしてみることに。
せーの、の声とともに全員やったが
誰も成功せず。
ひとみちゃんの玉がまさる君のけん先に入ってしまう始末。
何回もチャレンジしていくと、少しずつ入るようにはなってきたが全員成功はなかなか難しい。
僕以外、みんな成功した時が一度あったが
その時僕が悔しくて
「こっちみんなよ、なんやねん」とキレてしまったのは良くなかった。僕が大人としてひっぱっていかなければいけないのに。
そうこうしているうちに三時間がたった。
三時間もたつなんて誰も思っていなかった。
全員の集中力も落ちてきている。
すると、別室のドアが開き天童さんが戻ってきた。
「まだかな!」
と天童さんが言った。
最初、マナカナに一瞬だけ聞こえた。
僕が代表して「ごめんなさい、ちょっとできそうにないです」と言うと、天童さんは
「そうなの!」
と言った。
そうなの?
子供たちは時間も時間なのでゾロゾロと帰っていった。全員肩を落としていた。
二人きりになった僕と天童さん。
天童さんが「俺のところで修行するか?」と言ったので「はい!」と言い天童さんの家に2ヶ月いってました。
だから2ヶ月日記が更新できなかったわけです。
いやーまいったまいった。
これからまた更新していきます。
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