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カイエの独り言
トーク情報- 海絵(カイエ)
海絵(カイエ) 「外科医、島へ」(泣くな研修医6)を読み終えた。
外科医になって7年の、主人公の雨野隆治が諸島へ派遣されて、その半年間に起こる様々なことが描かれている。
島で診療と言えば、たった一つある診療所で医師が一人で奮闘しているのは想像に難くないが、この場合は、島で30年あまり診療している所長医師がいて、所長と交代で診療する。診療所はレントゲン機や人工透析機もあり入院もできる、少し大きな規模の病院だ。
たった一つしかない診療所ではとにかく、どんな患者も診なくてはならない。
初日から、様々な症状の患者が来て、隆治は診療に戸惑いつつ看護婦に助けられて何とか診療を済ますも、自分を不甲斐なく思う。それでも、半年も島で診療していくうち、ずっと前からいたようなくらいに馴染んでゆく。
医者は、大学では体の全部位を学ぶ。実習もある。ところが、専門部位に限定したとたん、"専門ばか"になる。他の部位は記憶の彼方になるらしい。
私が生まれた小さな町だって、総合病院も他の科もあった。でも子供の頃は、かかりつけ医に何でも診てもらった。町の人々にとって、心の拠り所でもあった。
恐らく、隆治はそういうものを学んだのだのではないか。隆治も島に来て初めの頃は、「役立たず」とか「技量がない」とか自分で自分を後ろ向きに思うのだが、
─いや、でもだからこそ自分はここへ来たのだ。身につけた何枚もの傲慢さと訳知り顔をひっぺがすために、である。自分が島行きを引き受けた理由がはっきりしてきた。(中略)医者としてレベルアップできるかもしれないこの場所に来て本当に良かった。─と思い直して、改めて診療に向き合い直すのであった。
たった半年で何かが結実するわけでもない。専門ばかでも良い、いろんな「場面」で経験する。そうして何かが心に降り積もる。人生はそういった事の積み重ねではないか。
ということを思い知らせてくれた本でした。 - 海絵(カイエ)
海絵(カイエ) 旧い友に会ってたくさん話しをした。
もう40年からの付き合いだ。
気心が知れてる、と言う前に、馬が合う人だから続けていられるのだろう。
そしてこれは「えっ?!」って思われるかも知れないが、夫には教えてない友である。
夫は過干渉の人である。
だから、教えない方が私は好きに付き合える。
仕事を辞めたとか、また新しく勤め始めたとか、地震で大丈夫かとか、節目の度にLINEする。
いろいろ話しをしてる内に結局、会おうか、となる。この間合いみたいのが、心地良い間柄なのだ。
そして互いに突っ込まずに、自分の話しをして、互いに聞く。何故か、つまらないなどと思わずに聞いていられる。
ふわっとした空気感があって、良い。
そして、互いの都合による時間になったら、じゃまたね、で別れる。
それまでは、成り行きまかせで話しをしたり、お茶を飲んだり、お店をぶらついたり。
また会いたくなる友だちなのだ。