ハンニバル
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- れおくん2世
れおくん2世 浅学非才、という言葉が好きだ。
文字通り、学が浅く才能に乏しいことを卑下して言う言葉だが、自分をこの言葉で表現するのが最も適切なような気がするのだ。
事実、僕は進学校に通っているが、周囲の生徒を見て、自分には才能の部分が皆無だなぁと思う次第である。周りには、勉学だけでなく、スポーツやら芸術やら、類希な才能を持った人間が椀坂いるわけだ。
劣等感、とも違う。疎外感、とも違う。なんとも言えない、中途半端な能力だけでここまで来てしまった自分の限界のようなものを感じるのである。上を見れば見るほど、その高さを痛感して、この業界から逃げたくもなる。だからといって、現実逃避をして、自分より低いレベルの人間に気を取られるような稚拙なことは、僕の思春期特有のプライドが許さない。
そういう僕を最も端的に、わかりやすく表してくれる言葉が、浅学非才、だなぁと思うわけだ。自分を謙遜する意味で使っているのではなく、等身大の表現として使っているのだ。
僕は努力をし切ることもできない。ありあまる才能が開花、ということも今後の人生で起こることはまずないだろう。ルックスもよくなければ、運動はできない。こんな欠陥だらけの血統など、誰も欲しがらないだろう。
嗚呼、器用貧乏とはこのことなのかなぁ。