りこりこ2017年01月04日 23:52「この世界の片隅に」 私はこの15年間生きてきて、みんなから見ればそれは少ない年月かもしれないけど、でもその中で、たぶんこれからの人生でもこれ以上の名作に出会うことはないと確信した。 泣かせる映画でもなければ、戦争を全面に押し出した映画でもない。 だけど自然と涙が溢れ出て、戦争というものについてすごく考えさせられた。 なんかね、なんかね、すごいの。 私の語彙力ではすごいしか出てこなくて伝わらないのが悔しいからとりあえず見てほしいんだけどただただすごい。 戦争が怖い、やりたくないって素直に思うの。 そんな綺麗事みたいに戦争は起こしてはいけないとかじゃなくて、ただの1人の日本人、人間として戦争なんかしたくないって思った。 戦争が終わることがラジオで天皇から告げられた時、なぜか悔しいって思えた。怖いくらいに悔しくて、それくらい感情移入をしていたんです。ここまで人を殺して、辛い思いをさせて、奪ったものはもちろん命だけじゃなくて沢山のものを奪って、それでなにも得ずに負ける悔しさ。惨めでしかない。ほんとに惨め。最悪。 そしてね、戦争が終わる2年前、普通の生活がそこにはあって、戦争してるはずなのにみんな陽気で元気で。ましてや戦争が始まる数年前なんて、当たり前に生活があって、子供がいて大人がいて、たくさんの笑顔があって。 今に置き換えたら、今の生活が、戦争の数年前にはあって。 それを見てたら怖くなっちゃった。今から数年後戦争が起こっても何にもおかしくないんだって頭によぎった。それが1年後かもしれないし5年後かもしれない。10年後かもしれない。でも戦争が起こってもおかしくなくて、それを考えたら怖くて怖くてしょうがなくて。 今の世界情勢考えてもいつ核爆弾が使用されてもおかしくないから、自分もみんなもいつ死ぬかわからない。 だからね、この映画見て私が感じたこと今思えば、今笑おう。って事なのかな。 今、笑える時に精一杯笑おう。 笑えたら幸せじゃん。 みんな笑顔ならそれでいいじゃん。 いつか笑えない日が来るならその時の分今笑っとこう。 世界で笑える総量が決まってないならたくさん増やして、たくさんみんなで笑おう。 笑えるって幸せだなって改めて思った。 戦争を止めるなんて無理かもしれない。偉い人が決める事でちっぽけな私たちが反論したところで止められない事かもしれない。 諦めてるんじゃないよ。だって嫌だもん。怖いもん。戦争なんてやりたくない。 でも、そんな辛いこと考えるんじゃなくて、今笑える幸せに感謝して、笑うのが1番じゃないのかな。 今まで、散々戦争を止めるために声をあげようって755でもいってきたけど、そんな考えが180度変わる作品。 先の辛いことを考えるんじゃなくて、今の当たり前に感謝して、今を見つめて今を生きよう。 私たちにできること。 それは今を一生懸命生きること。 笑おうって言ったけど、泣いたっていい。落ち込んだっていい。その次の日、次の次の日に笑えれば。悔しくて泣いたら一生懸命考えて、一生懸命頑張って結果を出して笑えばいい。落ち込んだら誰かに相談して一生懸命答えを出して笑えばいい。 「この世界の片隅に」 きっと次の世代につながる名作。いや次の世代に繋げなければいけない名作。 この作品に出会えてよかった。 上映後に拍手が起こる作品。みんなが呆然としてる作品。パンフレットに列ができる作品。初めて出会った。 この名作に出会えた1人として私は一生懸命に今を生きる、それが私がすべきこの作品を作った全ての人に対する敬意と感謝。 こんなかっこつけて文章書いて見たけどなんか恥ずかしいから最後に1つ。 のんちゃんやっぱりすごい。
りこりこ7年前気分でこっちへ。3.11から6年が経ちました。私たちにできることは少ないかもしれないけど、1番の使命は風化させない事だとたぶん皆感じてるしそれは正解だと思います。6年という長い長い月日が流れて私たちからすればあっという間な6年。被災された方からすればすごくすごくすごく長い6年。こんな長い6年があってもまだまだ復興は終わってないし、特に心の復興に終わりはないと思います。被災された方が普段の生活に戻れるように心からお祈りいたします。63