今日の夕食
カップヌードルと、カップワンタンのセット
小学校高学年の頃
給食が無い日の昼ごはん
家に帰ると食卓に置いてあった
週に一回のお楽しみ
「お湯を入れるだけやから、自分で作れるやろ」
母が嬉しそうに言っていた記憶がある
カップヌードルに、カップワンタンが加わったのは
小学5年生の頃だったかな
デザインは、今と少し違って、縦長ギザギザカップだった
不器用な僕は、袋に入ったインスタント麺は
うまく作れなくて
今考えると、カップ麺は高くて贅沢だったから
無理して買ってくれてたんだなあ…
あの頃は
二階に親戚の家族が住んでいて
叔母がやって来ては母に文句ばかり言っていた
「子供には、お弁当食べさんとあかんやろ」
利いた風な口を利く
そいつのことが嫌いだった
お前に何がわかる?
小学2年の時、父が亡くなった
親戚はなんにも助けてくれなかった
ほんの僅かだけあった父の形見を持ち去っただけだ
看護師の仕事を再開した母は
昼も夜も働いていたから
お弁当作る時間も無かった
子供でも
それくらいのことはわかる
鍵っ子
母子家庭
ててなしご
いじめられて、陰口たたかれた記憶
父親参観日にも、母は必ず来てくれた
男親ばかりの教室
母は平気な顔で立っていた
ててなしごで何が悪い?
誰かの親に食ってかかる姿を見たことがある
あの頃
母に言われたこと
屈するな
行きたい道を行けば良い
中学受験をして
私立の中学校に受かった
母は夜勤の仕事を増やして
夜中まで働いた
夜勤帰りに
ケンタッキーフライドチキンを買って来てくれた
手作りのお弁当だけが
母の味ではない
カップヌードルもカップワンタンも
ケンタッキーフライドチキンも
あの頃の母の味がする
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