このCD「キャノンボール・アダレイ・イン・シカゴ」、これはキャノンボール・アダレイとジョン・コルトレーンが左右に分かれて真っ向対決する悶絶のアルバムですが、これを聴いてある事に気付きました。 一曲目の「ライムハウス・ブルース」はスピーディーなナンバーで、左にキャノンボール、右にコルトレーンが配置されます。始めにソロを取るのはキャノンボールでそりゃーもう凄まじいゴキゲン過ぎるフレーズを連発します。 しかしながら続くコルトレーンが、こちらは渋みの効いたダークな音色で妖しい輝きを放ちます、となるところがこれが弱い。完敗です。誰かの言葉を借りれば「圧倒的じゃないか」ばりにキャノンボールが優っています。 ところが、、、４曲目の「グランド・セントラル」こちらはマイナーな感じに疾走する曲ですが、ステレオ配置が入れ替わり左にコルトレーン、右にキャノンボールが立ちソロを吹きます。結果としてコルトレーンの圧勝、なんだこれは？このアルバムは互角に渡り合う二人のサックスバトルを堪能するアルバムなのに。 もう気付いた方もいるかと思いますが、左サイドに立った奏者が圧勝したのは、右スピーカーの出力が弱っていたからでした。 いやーもう最悪です。右スピーカーが仮死状態。涙。。。 ちなみに盤の方は、サックス奏者がサックス吹くのを辞めたくなるのではというくらいおすすめです（笑）