「夕焼け」
これは「いつものこと」なんだね。
「いつも」若者と娘が座って、お年寄りが立ってる。
ここで席を譲るのが「優しい人間」。でもみんながそうとは限らないね。
「優しい人間」は席を譲り、自分が(ある意味で)「損」をするんだね。
そうでない人間は、お年寄りが立っていようと「意に介さない」。気にしないんだね。それを何とも思わない。
だから、次のお年寄りにも誰も席を譲らない。
優しい人間はそこでまた損をする。
そして3回目。
娘は席を譲らなかった。
優しい人間はそこで考えてしまうよね。香織ちゃんの解釈のような色んな事を。
そうでない人間はそもそもそれを何とも思わないのだけど、
優しい人間は、そうゆう小さなことで行動しても損をし、行動しなくても、心にもやもやを抱えてしまう。
それが優しい心の持ち主。
優しい心の持ち主はその優しさゆえに、周りを気遣って傷つき、下を向く。
そうでない若者は、我関せずで笑っている(とは書いてないけどね。)
お年寄りはその優しさに甘え、知らず知らずのうちに娘を苦しめている。
そんな風に「いつも」(電車に限らず)他人の気持ちを考えて、損をしたり、他人の分まで傷ついてしまう優しい彼女は、
「いつまで」優しい人間でいられるだろうか?(自分を守るため、我関せずの大人になってしまうのかな?)
はたまたいつまでも下を向き、損をしたり、その優しさで自分を責めたりしながら、人知れず傷ついているのかな。
そんな、優しい人間の生き辛さを読んだ詞
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さて、視点を変えて解釈してみよう。
あなたが娘の立場だったらどうするかな?
こんな経験あるかな?
あなたが娘の近くに座ってたらどうするかな?もし、優しい人間がもう一人いれば、彼女は俯いたりしなかったかもね。
お年寄りはどう思っているかな?
前から電車に乗っていたのかな?彼女が席を譲るところをみてたかな?2度席を譲った彼女の前でお年寄りは何を感じるのだろう?
そして作者の視点だね。
作者も彼女の辛さを自分の辛さのように感じているんだね。
作者もきっと普段から彼女と同じしがらみを感じているのではないかな。
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ではタイトル「夕焼け」について
まず本文中にあるように、
美しい夕焼けを、下を向いてしまった彼女は見れないって言うこと。
「夕方」という時間帯も表現しているのかな?みんな帰る時間、彼女も疲れてたのかも。
夕陽は「沈む」
沈んでしまった彼女の気持ち、夜を迎えるように、彼女の気持ちも暗くなっちゃうのかな。
同じように、夕焼けの時間は「影が射す」
彼女の心に影が。
って言う意味がタイトルには込められているかもしれない。
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この詞は考えることいっぱいあるね。
深いね。
僕の感想は、
いつまでも優しい彼女でいて欲しい。そしてそんな彼女の周りが優しい世界になればいいな。
かな。
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