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柴田 剛(たけし)
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石田ゆり子著「天然日和」幻冬舎 石田ゆり子さんの初エッセイです。全てが読みやすくて、テレビでよく聴く声がそのまま文字になり文章化されています。 とにかく「可愛い」、「素敵」という言葉が似合います。 沈黙の表現として「・・・」が使われますが、このエッセイにはよく「・・・」が出てきます。 この間が石田ゆり子さんらしくて、喋り方も脳内再生出来るくらいです。 春〜冬へ季節が巡る各章ごとに石田ゆり子さんの日常が覗き見出来るだけでなく、合間に挟まれたコラムからもまた刺激を受ける内容やほっとしたり、胸を締め付けられる思いになります。 途中、これは幻冬舎社長の見城徹さんの事だと確信出来るコラムがあります。 後のあとがきににも【私の中の振り子を、いつも揺らし続けてくださる、パワーの塊である】と見城徹さんへの感謝を伝えています。 石田姉妹は、ゆり子さんが姉、ひかりさんが妹です。 テレビを拝見するとお姉さんや年上の役が多いのに何故か妹っぽさを感じます。 喋り方なのか、出で立ちなのか…最近見た缶コーヒーのCMに癒されました。 「風鈴舎」という会社があり、妹さんと二人で会社を設立している。そこで石田ゆり子さんは代表取締役として社長兼女優として活躍されています。 この事は今まで全く知りませんでした。 どこかの事務所に所属しているものだとばかり思っていて、新しい発見でした。 また、会社名に【舎】という文字を見つけ、幻冬舎と同じ文字が使われていることにまるで自分が初めて見つけた様に興奮しました。 石田ゆり子さんもまた静かに熱く、他者への想像力が豊かな方だと思います。 そして、各章に必ず、家族の事が書かれています。 妹であるひかりさんのことは勿論、ご両親や兄夫婦、同居している愛犬・愛猫達、親友のぴい様、幻冬舎の担当編集者の舘野さん、尾崎さん。 石田ゆり子さんにとって、皆が家族で愛おしい存在です。 自分が好きな人の事や好きなものの事を愛情たっぷりに、何より書く事が大好きで堪らない石田ゆり子さんの深い感謝と愛情にエッセイを読み終わったあとにぐっすり眠れる様な温かみのある一冊です。

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