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とざま

海外に来て2週間が経つ。 当初の仲間は去り、身一つで寒空を歩く。 私が店に入ると店員はそれに気付いて、 Bonjour! と笑顔をこちらに向ける。 それは私が金を持っている客だから。 もし私に金がなかったら、 笑顔を向けられることはない。 きっと邪険に扱われるだろう。 なぜなら私に価値がないから。 そんな妄想をして勝手に身震いする。 私は、私が価値のない存在になることを恐れる。

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