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山本彩 LIVE TOUR 2017 〜identity〜 仙台 11.17 さや姉自身も言っていたけれど、近いし形も丸いから、一体感が凄いし、素敵な会場だった。ただ、後ろから反響した音が聴こえてて音がズレて聴こえるようで気になったけれど。 やっぱり登場は痺れる。実在したんだなぁって思う。前にも言ったと思うけど、同じ世の中にいたのかって思うぐらい上の存在に感じていたい。身近にしたくない。少なくともソロのステージ上の彼女のことは。 ライブ慣れというか、緊張より楽しさが勝ってそうで、前よりもよりいっそう、決まりきった何かではなくその時の感情をぶつけてるような感じがした。 1stアルバムは、レインボーローズのように自分のことを書いた曲が多かったけど、2ndアルバムは、届けたいことを、手紙を書くような気持ちで書き、その中でもその成分の強い曲と言っていた「蛍」。1度は愛し合った人が、違う人に気持ちが向いてしまったみたいな歌詞。遊助の「ライオン」みたいな部分もある。この曲が、"届けたい、手紙を書くような気持ちで"の成分が強いというのは、卒業するメンバーを見るような目線なのだろうか、ファンへの目線なのだろうか、もっと違う意味なのか、全く関係のない物語としてなのか、そもそもMCで言っていたことがそういう意味ではないのか、どうだろう。 「雪恋」はやっぱり好きな曲で、メッセージソングも、楽しいぶち上げ曲も似合うけど、やっぱり切ない曲歌ってるさや姉が好きだなぁ。 好きな曲としてもあげていた「陸の魚」。曲が始まる前の最初の空気作りでこの曲だってわかった。こういう扱いを受けるというか、こういう風にしてくれるのは嬉しかった。というのも、さや姉がその曲をどう思っているかどう魅せたいかどう捉えてるかなどによって構成や演出が変わってくると思うから。 「喝采」は、煽るように手あげるところがかっこよかったし、スターすぎたし、全てが彼女を中心に回っている気までして、心地よかった。 「ゆびきり」の"ゆびきりげんまん"でゆびきりのフリしてるのが可愛すぎた。 「何度でも」はご本人のとさや姉がカバーしたのと、どちらも聴いていて、やっぱり運び方とか、歌詞の捉え方伝え方が全く違うから面白いなと思ってたけど、ライブで聴いたら尚更こうも違うものか!?となったし、それだけ自分のものにできるって、やっぱりアーティストなんだなぁと思った。 「サードマン」倒置法が凄く多くて、話しかけられているような、伝えたいことだけ凝縮されているような感じがする。さや姉がかけてあげたい言葉であり、かけてもらいたい自分に言い聞かせる言葉でもある、なんだかその事実がひしひしと伝わってきて、さや姉は皆に伝えようとしていて自分はその皆の中の1人なのに、さや姉と繋がりを持てたような不思議な気持ちになって、なんだか込み上げるものがあった。 「春はもうすぐ」水野さんが作る、情景が浮かんでくる物語を見ているような気分になる曲が大好きで、この曲もそう。さや姉が書く詞とは違う、ちょっとださくて弱くて、だけど強くて、応援したくなるような主人公像な感じがした。さや姉がそんな詞を歌っている、ということもあいまって、泣いてしまった。 楽しむ曲だったり、こちらに伝えたい!という気持ちがとても伝わってくる曲だったり、色々あるしどれも聴き入って見入ってしまうけれど、そういう能動的なものじゃなく、何かをこちらにしてくるとかではなく、どっぷり世界観に浸って入り込んでいて、そんな私をみて、と言っているかのような受動的な歌い方魅せ方がたまらなく好き。 前回がそうじゃなかったわけではないけど、今回は完全に最初から最後まで全部が全部彼女のペースだった。 前回も思ったけれど、私が認識しているよりも可愛い系の声に聴こえる。ライブの音響のせいなのか、本当の声がこっちで、普段のテレビなどでは伝わってないのか。肉声を聴かないとわからないなぁ。 なんかの曲で、ギターを手放した瞬間に踊るというか、音に身を任せた感じ、めっちゃ好きだったしめっちゃ綺麗だったし、何回も言ってる気がするけど、本来やりたいことではないと思って踏み入れたアイドル界かもしれないけれど、アイドルを経たことにより、他のアーティストとは違った武器まで持っていると強く感じた。 一曲一曲深々とお辞儀していたのも印象的だった。思い入れのあるNHKホールでは涙を流したと聞いた。私にとって神といえるほどの存在の彼女が、人間くさく、目線を合わせてくることにまた惹かれてしまう。 終わった直後の数秒、なんだかしばらく人に会いたくないような、全てが鈍くなって山本彩にだけ鋭く敏感になったような、幸せな心地だった。 やっぱり山本彩が大好きだ。私は私なりの愛し方で彼女を追いかけたい。

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