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AKB48グループ新聞瀬津真也

木下百花さんの卒業について2  最後に。これほどまでにNMBを愛した上で、百花さんは断言します。「元NMBは引きずりたくない。だから卒業後はメンバーとも一切連絡を取らないし、会わないです、一切。よく一緒にインスタ写ってまーすとかあるけど、あれってどこかに少しでも未練があるからでしょ。人それぞれやけど、私はあれをかっこいいとは思えない。本当にNMBを、アイドルをやり切ったし、好きって気持ちと、やり残した未練とは違うんで」。  だからファンにもはっきり言う。「ちゃんと成仏してください。私も卒業したら、亡霊みたいなことしないので(笑い)」。  惜しみ続ける百花さんファンには申し訳ないのですが、私は、彼女のこの潔さに惚れ惚れしています。完全燃焼して完全に姿を消すなんて、なんてファン思いなんだと思う。だって、最高の姿のまま我々の記憶に残ってくれるのだから。  勿論、別れは寂しいです。一方で、最高の姿を知るからこそ、スケールダウンしていく姿までは見たくないというファン心理もあるのではないでしょうか。  くしくも、あの安室奈美恵も引退を表明しました。老いた姿は見せたくない。ファンにとって理想のパフォーマーのままでキャリアを閉じたいのだろうと、思います。  これぞ本物のアイドルではないでしょうか。  私は、百花さんの卒業は、ひょっとしたら、過去の誰よりもかっこよく、幸せなのではないかと思うのです。

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