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  1. #井上小百合
  1. マルコメくん(じーさん)

    「八嶋智人さんに『シス・カンパニー』は無理だと言われた」俳優・井上小百合が「芝居」について語り尽くす!

    #さゆりitb 番組レポ2/12, 2022

    俳優・井上小百合が、2月12日(土)に文化放送で放送されたラジオ番組『井上小百合 in the backstage!』に出演し、自身の芝居に対する想いや、3月に上演予定の舞台「奇跡 miracle one-way ticket」の稽古について語った。

    −「普段楽屋ではずっと喋ってます」
    番組のテーマが「楽屋裏」ということで、まずは井上は自身の楽屋での振る舞いについて話った。

    「普段楽屋ではずっと喋ってます。直前までずっと喋ってて、1回怒られたことがあります。『井上さん出番だよ!』みたいな。それは深く反省しています。あとコロナ以前は、結構、人の楽屋にお邪魔して遊んでることも多かったですね。なんか本当にね、舞台って毎日文化祭みたいな感じなんですよ。それがすごい楽しくて。お酒とおつまみを用意しておいて冷蔵庫に入れといて、公演が終わったら、それをもって先輩の楽屋だったり後輩のところだったりとか行って、今日も疲れたなとか言いながら、やいのやいのやってるのがすごい好きだった。またそういう日々が戻ってきたら嬉しいなと思っております」

    −「これもまた神様のいたずらというか・・・」
    乃木坂46を卒業してから、演劇に携わるために現在の「シス・カンパニー」に所属しているという井上。では、何故、井上はシス・カンパニーに所属するに至ったのか。井上が芸能界に所属することになった”きっかけ”というと…

    「何故ここに至ったかというのはね、なかなか知らない人も多いと思うんですけど、まず14歳の時に(ラジオ番組の企画で)お菓子のパッケージになったことが私の中で芸能界に入るきっかけだったんですけど、そこから15歳の時に初めて演劇というものに出会うんですよね。舞台を見に行ったらもう衝撃を受けちゃって、そこから芝居やりたい、舞台に立ちたいっていう想いだけで、今日まで突き進んで参りました。でも役のオーディションを受けて落ちる日々を繰り返しながら、色々な経験の上でアイドルとか受けてみたら、勉強になるんじゃないみたいな。とりあえず現場行って、いろんな人と出会って、いろんなものを見たら、自分の肥やしになるかなと思って言ってみたらそこで受かっちゃったっていうね。私にとっては、このオーディションで落ちたら芸能界やめようかなっていう、一か八かのところではあった。本当にそういう節目節目で私は大事な人に出会ったり、誰かが救ってくれたりとかするのに、本当に恵まれているなあと思いつつ、そこでグループで舞台に立てる日がようやく来ることがあったんですけど、2012年ですね。初めて舞台に立ちます。そこで頑張ってたら、また別の舞台関係者の方が井上小百合いいねって言ってくれて、外部のグループではない舞台に立てることになって、それが2014年の帝一の國っていう作品にヒロインで抜擢される。自分のやりたいものをしっかり定めていったら、ファンという自分の夢を応援してくれる方々ができた。そこで、自分の夢が、自分だけの夢ではなくなった。今度はこの人たちのために精一杯頑張るのが筋だみたいな気持ちになっていった。」と、自身の感覚の変化についてまで、井上の話は展開した。

    井上は、芝居のためにシス・カンパニーに所属したいと思ったが、最初はすげなく断られたという。

    「で、芝居をやりたいのであれば、芝居に詳しい先輩がいたりとか、助言とかプロデュースしてくれる人がいるところに行くことが自分にとって必要だと思ったんですね。そこでもうシス・カンパニーに入りたいという強い思いで、直談判したら、あっけなく断られ、崖っぷちですよね。もうこれで芸能界を終わりになるか。井上小百合、役者としてやっていけるかみたいな崖っぷちのときに、本当に必死になっていて、一からやったろうと思って、一般の方にまぎれてオーディションに参加したりとか、この後に及んでしたんですよ。いろいろやっていくうちにその熱意を認めてもらったのかわからないんですけど、シス・カンパニーに入らせていただくことになり、八嶋智人さんっていう先輩がいるんですけどね。私はグループ時代に共演したことからすごい仲良くさせていただいて、今でもすごいよくしてくださってるんですけど、八嶋さんにシス入りたいんですよねっていう相談をまず一番にさせていただいたんですよ。そしたら無理だよっていうことを、シスは無理だよ、シスは無理だから一旦ちょっとそれは諦めて、おじさん別の事務所を探すの手伝ってあげるよみたいなことを言われて。でもそれが逆にまた火がついてしまって、そこまでは入れない事務所に、どうにか入ったろうと思って。だから八嶋さんのおかげでもあるんですよね、今の私がいるっていうのは。だから、人にめちゃめちゃ救われている、恵まれてるラッキーガールなんだなっていうのをつくづく思ってますね」

    −「芝居をおばあちゃんになるまで楽しくやるのが夢」
    井上は、熱中する芝居についてこのように語った。

    「本当に、お芝居って奥が深くて、何度やってみても、やっぱり分かんないですよね。そこがね。楽しいなって私は思っちゃうんですね。負けず嫌いっていう性格。負けず嫌いって性格もあれなのかもしれないんですけど、何かこう簡単にできちゃうものって本当につまらないなって思うんですね。頑張って頑張って頑張っても、意味わかんないなって思う方が、やりがいがあってそれがやっぱ芝居なんですよね。だから私は芝居をおばあちゃんになるまで楽しくやるっていうのが夢です。今のシス・カンパニーで言うと、本当にそういう先輩がたがたくさんいらっしゃって、いつまでもいくつになっても楽しんでどこまでも勉強熱心でやってる素晴らしい先輩方がいるので、私もそういうふうになれるように頑張っていきたいなと思っております」

    −「あまりにも今わからなすぎて稽古場が混乱しています(笑)」
    井上が稽古中の3月に上演予定の舞台「奇跡 miracle one-way ticket」について、井上はこのように語った。

    「簡単に言うと、ミステリー。色々な人が色々な見方ができる作品。すごくやっていて難しいんですけど、面白くなっていくっていうのを確信しながら、今絶賛稽古中です。わからないからこそ面白いみたいな部分があるんですけど、あまりにも今わからなすぎて稽古場が混乱しています(笑)。もう解釈の仕方が本当に色々あって、いや、あそこはこうじゃないのかな、こう思って言ってるんじゃないのかな。っていう役者さんもあれば、いやでも私的にはこうだと思うんですよね、みたいなのが、本当にあの毎日。ディスカッションディスカッションで、何かこう、なんだろう、本当にミステリーをみんなで解いていってるみたいな、謎解きゲームをしながら進んでいってるみたいなワークショップみたいな感じに近いのかな?稽古っていうか、そんな感じの時間を過ごしてます。台本のト書きにも、目が三角になったとか書いてあるんですよ。目って三角にできないでしょ(笑)。これをどう表現するんだろうっていう、もうその役者のセンスと力量がすごい問われる脚本ではあるんですよね。だからこれを、どうやってやっていくかっていうのがすごく難しいので、私にとってもすごく成長できる現場脚本なんじゃないかなって。思っております。私の役どころとしては、この迷いの森っていうのに登場する女性なんですけど、この人が果たして善なのか悪なのかっていうのが多分最後までわからないと思うし、わからなくていいと脚本家さんも仰っていて、どういう風に表現したらいいかすごく難しいポジション。一応ヒロインに当たるポジションかな?と思ってる」と、自身の深さを覗かせた。

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