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#戦没した船と海員の資料館

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    1. 筑紫島燕義(スワローハリー)

      〈ちょっと寄り道・・・〉

      豊橋でこの作品を観終わった後、福岡に帰る途中に神戸に立ち寄ることにしました。

      なぜ立ち寄ったかと言いますと、神戸に「戦没した船と海員の資料館」(入場無料)という施設があるからです。

      ここには、戦争中に軍から徴用されて従軍して被災(沈没、行方不明等)した船や船員の資料が保管展示されています。(徴用されずとも、空襲等で戦没した方や船も含まれていました。)

      高校在学中に何度かこの施設の前を通りかかって、施設自体の存在は知っていたのですが、今まで一度も入ったことがありませんでした。

      展示によると、戦時中の戦没者の割合でいくと、船員の戦死(戦没)率は陸海軍の兵士より高かったそうです。
      やはり戦時中、いかに米軍をはじめとする連合国軍が通商破壊を徹底的に行ったかがよく分かりましたし、いかに日本軍が通商防護を軽視?したかが分かります。(そもそも、護りきれる国力がなかったかもしれませんが)

      資料館自体は、全日本海員組合が運営してるので、学芸員?の方に今回の「最貧前線」について聞いてみると、内容的に私はてっきり後援しているかと思っていたら、全く関わっていないとのことで、学芸員の方から「是非観に行きたいので公演日程を教えて欲しい」と言われましたので、今後の公演日程をお教えしました。

      展示を見ながら思ったのは、当時は民間の船員と言えども船員養成に多額の国費を投入していたこともあって、高等商船学校卒業と同時に海軍予備士官になったそうで、当然有事の際は応酬義務もありました。

      現代においても、戦時中ほどではありませんが状況はあまり変わってないと思いました。
      それが良い悪いとかではないんですし、人それぞれ色々な考え方が有ることは承知しています。
      その上で、私は船員である以上有事の際に危険なバショニ行ったりその状況に対応するのは宿命だと思っています。
      と言うのも、私が船員になるまでの間に(今諸事情で陸上勤務ですが)それなりに国費が投入されていますし、海運というのはあまり一般の方の目に触れる機会がありませんが、日本においては1、2を争う最重要インフラの一つだからです。
      多少過激な表現かもしれませんが、インフラ維持のため、有事の際に少なからず自己犠牲という形で貢献も必要かもしれません。

      もちろん、大前提としてこのような事態にならないよう、政府等の機関や国際社会は対処しないといけませんよ。


      最後は若干感想からそれましたが、あまり今までクローズアップされることのなかった内容の展示がされていますので、皆さんも一度資料館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

      #戦没した船と海員の資料館