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今日、僕は光を失いました。(小説)
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  • 松野チョロ松
    松野チョロ松

    僕は、幼い頃から歌うことが好きで、それを生きがいに生きてきた。
    でも、僕が幼い頃から寄り添ってきた歌(キミ)と別れを告げるあの日までは………

  • 松野チョロ松
    松野チョロ松

    いつも通り、学校へ向かい、授業を受け、家に帰って歌を歌う毎日を送っていた。
    「なぁ、今日どっか行かねぇ?」
    いつも明るい小林が僕を遊びに誘った。
    その誘いにぼくはこう答えた。
    「ごめん、今日大事な用があるから行けない。ごめん。」
    小学校から仲がいい小林にはいつも迷惑をかけている。そんな小林はいつものことのように
    「今日も練習するのか?あんま無理するなよ?小さい時からいつも大事な用があるからっつってさ断って、練習してたよな。まぁ、お前の歌、すごく好きだからいいけどさ。また聴かせろよ?んじゃ、またな」と言って小林と別れた。

  • 松野チョロ松
    松野チョロ松

    僕はわがままだと、いつも思う。
    でも、幼い頃からいつも悲しい時も、楽しい時も、いつでも歌を歌っていた。
    気づけば生きがいになっていた。別に、歌手になりたいわけじゃない。
    ただ、歌っていたいだけ。自分の気持ちを相手に知ってもらいたいだけ。そういう気持ちで歌っていた。

  • 松野チョロ松
    松野チョロ松

    小林と別れて、数分かたった。そんな時に僕の光は失われた…
    「あ、小林に借りてた本、返してない。電話しなくちゃ…」と、僕はまだ新しいケータイを取り出して、小林に電話をかけた。
    「もしもし、小林?この前借りた本を返したいんだけど、会えない?」
    「おう、お前か。別に今日じゃなくてもいいぞ?」
    優しい小林は別日でもいいと言ってくれた。でも、僕は今日返さなくては行けない気がした。
    「いや、今日返すよ。」
    と、話していた。
    「了解、あの喫茶店の前でいいよな、今から向かう。じゃ、また後で。」
    「うん、わかった。またあとd…」
    "キィーーーー!!!"
    なにか急ブレーキが聞こえた。僕は振り向くと、横から大きいトラックが迫ってくるのがわかる。避けようとしても、もう、遅い。トラックはすぐ横まで迫っているのだから…
    僕はトラックに跳ねられて意識を失った。
    僕は気がつくと、病室で寝ていた。
    (僕は…小林に電話をしていた。それでトラックに…)
    その時気づいた。
    声が出ていない。 気づいたその瞬間、僕は震え始めた。僕はもう一つ気がついてしまった。
    "歌が歌えない"
    ということ。
    震えと同時に目から涙が出てきた。
    普通の人なら、生きていて良かった。声なんてまぁ、大丈夫だろ。なんて思うのだろう。でも、僕は歌えないということに不安や失望感、絶望感に包まれた。

  • 松野チョロ松
    松野チョロ松
    削除されたユーザー
    長文ご苦労様です。大変やね(。・ω・)ノ

    サンキュー!
    ほんとに大変…w
    まぁ、好きでやってることだから、特に苦痛は
    無いよ〜♪