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ワカ

あの日咳が止まらなかった君に どうして何も言わなかったんだろう。 君の近くにいるはずの僕が 君がいつまでも僕の隣にいることが 当たり前の事のように思っていた。 ただいまと誰もいない暗い部屋に 言った夜。 涙が止まらなかった。 ごめんな。 辛い時に気が付かなくて。 出来るだけ会いに行くから。 出来るだけ話を聞くから だから一緒に長生きしよう。 今年は雨降らないね。 でも折りたたみは持ってなよ。 咳をしながら窓の外を見て 君はそう言った。 僕の事よりも 自分の事考えてろよ。 ムッとした僕に だって濡れたら可哀想じゃんと 言って君は笑った。 ごめんな。 幸せだって気が付けなくて。 出来るだけ手を繋いでいるから。 出来るだけ君の事を愛すから。 だから一緒に長生きしよう。 長生きしよう。

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  • ワカ
    ワカ


    ソースの香りがする街
    行き交う人混みの中
    君の姿探してた。
    かき氷食べた後の
    メロン色の舌を見せて
    笑っていた君は
    他の誰かと今でも
    そんな事してるのかな?
    他の誰かと恋に落ちても
    きっと君のことは忘れない。
    もう会えないだろうけど
    会えたらちゃんと笑えるように
    僕は頑張るよ。
    だからお元気で。

    射的をしていて
    子供のように悔しがってる
    君とは全然タイプが違うよ。
    近々結婚するんだ。
    やっと当たった人形持って
    僕に駆け寄ってくる彼女が
    僕の大切な人。
    きっと君のことは忘れない。
    もう会えないだろうけど
    会えたらちゃんと笑えるように
    僕たちは頑張るよ。
    だからお元気で。
    君の幸せ祈ってます

  • ワカ
    ワカ

    人混みの中傘をたたんで
    商店街を歩いてる。
    君の好きな雑誌が置いてないと
    いつも怒ってたあの本屋はまだあるよ。
    1、2年前なのに懐かしく思うよ。
    新しい苗字にはもう慣れました?
    僕が名前を呼んだら振り向いてくれますか?
    こんな雨の日に考えることじゃないけど
    君が急行が止まらないと笑った
    この街に僕は今も暮らしてます。

    君が大好きだったお惣菜屋さんは
    もうなくなって
    代わりにできたドラッグストアが
    誰かの帰りを待っている。
    この街も君の知らない街になってきたよ。
    だけどこんな街も悪くないと
    ポケットに手を入れながら歩いてる。
    2人の生活にはもう慣れましたか?
    君が名前を呼んだら振り向けるかな?
    こんな雨の日に考えることではないけど
    君が準急に乗り換えたとむくれて
    会いにきてくれた
    この街で君の幸せを願ってます。

  • ワカ
    ワカ

    なんか電車乗ってて
    思いつきました。

    今日も誰かが誰かを想って
    生きていると信じたいので
    頑張って生きよう。

  • ワカ
    ワカ

    あなたの名前を
    まだ知らなかった頃の私は
    生きているのかも分からなかった。
    あなたと出会って理由なんて
    分からないけれどこの世界を
    ほんの少しだけ好きになった。
    どしゃ降りの雨の日に傘を忘れて
    あなたの傘に入れてもらった
    あの日から私の肩は濡れたままだけど
    それでもいいの。

    あなたの名前を
    まだ知らなかった頃の自分に
    今の私を見て欲しくないの。
    こんなに幸せなのに
    それが間違いだとわかっている。
    どしゃ降りの雨の中傘を置いて
    2人抱きしめあった
    あの日から誰かの心は濡れたままだけど
    それでもいいの。
    あなたのことが好きだから。

  • ワカ
    ワカ

    親知らず

    歯医者の帰り道
    冬の夜風は親知らずを抜いたばかりの
    僕には少し染みて
    去年のクリスマスに
    君からもらったマフラーを
    腫れた顔を隠すように巻いて歩いた。
    早く抜きなよって君に言われてたけど
    痛いのが嫌で後回しにしてた。
    君が正しかった。ありがとう。
    吐いた息が染みて
    やっぱり歯が痛いけど
    早く家に帰ろう。
    きっと君の事だから
    忙しそうにしながら心配して
    僕の事を待っているだろうから。

    たまには帰っておいで
    母親からの留守電を二人で聞いた。
    君の事を話すのが
    何だか恥ずかしくて後回しにしてた。
    そのうちね。ごまかすようにつぶやく僕に
    子供じゃないんだからと
    寂しそうに君が笑った。
    会わせたい人がいる。
    吐いた息が染みて
    やっぱり歯は痛いけれど
    早く家に帰ろう。
    きっと君の事だから
    気にしてないフリして本当は
    二人のこれからを気にしてるはずだから。