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小川 なの (門脇アーマー)

小さくて弱っていく鼓動は 私の手では支え切れないほどの重さで、どうしようもなく重くて ただひたすらに呼びかけた 弱くなる鼓動と体温を必死に繋ぎ止めるけど それしかできない そんな自分は鼓動よりもっと弱くて 今度は有り得ないほどに硬くなった 温かさを身に叩き込むけど 出てくるのは綺麗な思い出ばかりで 涙なんて一滴も出てこなかった。 側を離れることもできず ただ残る温もりに触れて見つめているだけ 眼に映るのはいつもと変わらない寝顔 見ていれば見ているほど動き出しそうで 毛が波打ってるようにさえ見えてくる 今にも鼻息が聞こえて来そうな。 手で水をすくうかのように どうしようもなく簡単にこぼれていった

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ひとりごつ
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