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ヒコロヒー
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4年ほど前から朝日新聞Webマガジンで連載していた短編小説がまとまって一冊の本になりました。 夢の印税収入。印税収入こそが夢。印税生活こそが目標。 内容は本当に他愛のない仕上がりです。 当時の編集長に「短い恋愛の話を書いてみてほしい」と言われ、まあ仕事なのでと軽い気持ちで引き受けたことで始まった連載で それがまさかこないな本になるとは当時ひとつゆも思っていませんでしたので、なんだか気恥ずかしさと申し訳なさみたいなんがずっとあります。しのびないことです。 何の感動も、面白味も、本当に特に何もなく、本当に他愛がない話だらけで 私は筆のプロでもないので是非読んで下さいとは言い難い他愛のなさなのですが、何も考えず焼きそばとか食べながら気楽に何か読みたい時に選んでいただくことがあれば丁度いいかもしれません。 それでも連載当時から多くの反響をいただいてこうして一冊の本になるところまで漕ぎ着けられたのは、連載のたびに読んで反応を示してくれていた「読者」という存在の人々と、編集部の人々のおかげであります。 私はほんまに分不相応なことでお恥ずかしいみたいな気持ちがずっとあるのですが、本になることを喜んでくれた「読者」の人たちと、ご苦労なさったであろう出版編集部の皆さんの何かが報われる瞬間があるといいなと思います。 帯を寄せてくださった偉大なお二方にはもうしのびなさすぎて恐縮しきりです。とても有り難かったです。 このような他愛のない本をイケてる言葉でくるんでくださってどうもありがとうございます。いつか会うた時おかしあげます。 単独と原稿作業が重なった時はブチギレそうやったし ニューヨークでもずっと原稿確認してブチギレそうやったけど 全ては私が締め切り守らなかったからただの因果応報でした。 私みたいになりたくなかったら締め切りを守ることですよ。 みんなは頑張ってください。

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