加藤大士ひでさん、未熟な私に拍手して頂き有り難うございました。
ひでのトーク
トーク情報- ひで
ひで 【まいまいつぶろ 村木嵐】
R6.9.25 読了
すごい書籍です。
読了後、感動で心が震えています。
《帯より》
口がまわらず、誰にも言葉が届かない。
歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。
常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。
だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。
将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。
疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。
麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。
《感想》
徳川家重(幼名・長福丸)と大岡忠光(幼名・兵庫)を中心とした《真心》をテーマとした物語り。
言葉が通じないため孤独苛まれる長福丸。長福丸を生涯支えた兵庫。その2人の関係を思い出しただけで涙が出てきます。その上、徳川吉宗の懐の深さ、酒井忠音(老中)の想い、大岡忠相(町奉行)の覚悟と読みどころ満載です。
著者の村木さんは人間の機微の表現が巧みでドンドン物語に引き込まれました。
本当に傑作歴史小説です。
皆さんに読んで欲しいと思いました。
最後に、人間同士の関係は相手を思うこと。その気持ちが大事だと改めて考えさせられました。
読書はいいですね。
たくさんの気づきがあります。 - ひで
ひで 【対決 月村了衛】
R6.9.27 読了
以前社会問題になった事件を基に展開されているので、リアリティがあり、ハラハラドキドキして、夜遅くまで読んでしまいました。
【概要】
ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている―衝撃的な「噂」を耳にした新聞記者の桧葉菊乃は独自の調査を始め、理事の神林晴海に目をつける。巧みに追及を躱す神林だが、突破口はそこにしかないと考え、桧葉は何度となく攻め立てる。男性優位の社会で、共に無数の理不尽に直面してきた二人。それでも敵対せざるをえない彼女たちの闘いの行方は...。
【感想】
立場が違えど差別を受けてきた者同士の根底にある気持ちは同じ。
しかし、それを告発する立場、その告発を防ぐ立場。2人の苦悩する心情に心が打たれる。
「でも少しずつ、そう、少しずつでもよい方向に変えていくよう努力し続けることはできる。」
本文中にある言葉だが、まさにこの気持ちで行動することが未来に繋がっていくと思いました。
読書は楽しい。