じょんれのん。じょんれのん。2020年02月04日 08:541 名前:春一番 ★ :2020/02/03(月) 20:52:02.29 ID:qQmXgDM19 大きな病院などで受けられる検査の中に、MRIというものがあります。 強い磁力の力で血管の細部まで見ることができる優れものですが、その分扱いも慎重にしないと大変なことに。 その実際の状態がツイッターに投稿されて、あまりのことに見た人を震撼させています。 ■ あっちゃならないけどヒューマンエラーは起こるもの 「私は技師になって #MRI #吸着事故 を2件経験しました そのうちの2件分の写真があるので参考に見て下さい こんな事になるので検査の際に金属の持ち込みは絶対しないで下さいね~( ̄▽ ̄*)ゞ どちらも人海戦術で無理やり引き離しましたが……それが叶わない時は1週間復旧にかかりますよ~」 というツイートともに、2つの写真を投稿しているのは、診療放射線技師31年のnyanko_toratarouさん。 医療関係者ならこの状態に思わず「うわぁぁぁぁぁ」と声を上げてしまう事態な2件の事故。 一つはMRI室専用の車いすではなく、その辺で使われている車いすが見事に貼り付いています。 折りたたまれた状態で、ぴったりと。 もう一つの写真には、よく入院中の人が点滴をしながら移動するときに使う、点滴棒。 こちらは、上下逆さま状態に足の部分がMRIの入り口にくっついてしまっています。 この写真にMRIのことをよく知っている人たちからは惨状について色々な意見が。 よくありがちなのは、看護師がポケットに入れているハサミが飛んで行った、MRIの点検業者さんがうっかり金属のドライバーを持ち込んで剥がすのに難儀した、など、ポケットの中味がすっ飛んでいくケース、ペースメーカー埋め込みされている人にMRIのオーダーが出たことがあり、妙な違和感とともにカルテを見たら「MRI禁」だったなどなど……。 そして、頭髪の薄毛隠し用の粉末を「地毛です」と言い張った患者さんの頭から粉末がMRIへ吸い寄せられ、敢え無く故障……という話も。 薄毛隠し用粉末には金属を使っているものと使われていないものがあるので、基本的には一律使用しない状態で検査を受けてもらうことになっている病院が多くあります。 意外と盲点なのが、入れ歯。 部分入れ歯など金属を使っていたり、総入れ歯でも強度を上げる意味合いで金属の骨格を中に入れて作られていることが多いため、病棟ではMRIチェックリストを作って患者さんに金属が付いていないか、カルテに過去の手術などで埋め込まれた金属などで「MRI禁」になっていないかなどをチェックしてから検査出ししていますが、外来から検査にやってくる人だと、うっかりヘアピンなど金属系の飾りなどを付けてきたりします。 その前に検査技師さんが外すように説明しますが……。 そしてご老体にありがちで忘れがちな存在である「湿布」。 これも場合によってやけどの原因にもなり得ますので、全身何も貼ってない状態にしておいてくださいね。 もちろん、エ○キバンなどの某磁石シールなんてもってのほかです。 ■人力で丸1日、完全に電源を落とすと復旧に1週間かかるMRI さて、この写真の2つですが、それぞれ人力で剥がしたそうです。 先に起こったのが点滴棒吸着事件。 MRIはその磁気の強さを発する強さによって使い分ける病院もあり、現在の主流は1.5テスラ(T)と3Tの2種が主流。 nyanko_toratarouさんが勤務する病院でもそれぞれ計2台が稼働しています。 ちなみにエ○キバンなどの某磁石シールに使われているものは、一番強力なもので0.2T、小さくても磁力が強いと評判なネオジム磁石でも0.5T程度。 おそらく日常使い用以上に大きな0.5Tの磁石があったら、強すぎて誰でも手軽に使えないことでしょう。 それだけ、MRIの磁力は強力なのです。 点滴棒の方は1.5Tの強さのMRIで15人がかりで引きはがしたのだそう。 ただ、普通に人力で引っ張っても無理なので、業者さんに協力に入ってもらい、剥がしたのだそうです。 ちなみに、事件は患者さんが持っていた点滴棒がMRI用のものと担当技師さんが勘違いして起こったもの。