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じょんれのん。 1:どどん ★:2024/12/12(木) 15:55:16.65 ID:eQPNniz09
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判員裁判で、12日、和歌山地裁は元妻に対し、『無罪』を言い渡しました。午後1時40分、判決が言い渡された瞬間、元妻は顔を伏せ、すすり泣く様子が見られました。
裁判長は、須藤被告が野崎氏を殺害することは可能だとしながらも、被告が覚醒剤を買ったことを「疑わしい」と判断。須藤被告が野崎氏に覚醒剤を摂取させたと推認することはできず、インターネットの検索履歴を合わせても推認できないと述べました。また覚醒剤について「野崎氏が誤って過剰摂取したことは否定できない」と結論付けました。
裁判長は、須藤被告が野崎氏と二人きりになる時間があり、被告は繰り返し野崎氏のいる2階に上がるなど普段と異なる行動をとっていたことについては認めました。また、野崎さんが亡くなると被告は多額の資産が得られるなど、動機となりうる疑わしい事情はあると判断。しかし、被告の検索履歴を考慮しても殺害を推認するに足りないとして「消去法で考えても誤って摂取した可能性はないとは言いきれない」と述べ、“犯罪の証明がない”ことから無罪を言い渡しました。
2018年5月、和歌山県田辺市の住宅で、資産家の野崎幸助さん(当時77)が死亡しているのが見つかりました。司法解剖の結果、野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒で、事件から3年後の2021年、野崎さんの妻だった須藤早貴被告(28)が殺人などの疑いで逮捕・起訴されました。
今年9月に始まった裁判員裁判で、須藤被告は「私は社長(=野崎さん)を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。遺産目当てでの結婚だったことを明らかにした上で、一貫して殺害を否定しました。
犯行を示す直接的な証拠が乏しい中、検察側は、防犯カメラの映像やスマートフォンのヘルスケアアプリの解析などから、「須藤被告以外に犯行可能な人物がいなかった」と指摘。また、知人や身内とのやりとりや、『覚醒剤 死亡』『完全犯罪』『遺産相続』などといったインターネットの検索履歴から、「財産目当てで結婚後、覚醒剤を使って事件と思われないように殺害した」とした上で「悪質な犯行で反省の態度も見られない」として、無期懲役を求刑しました。
これに対し弁護側は、「覚醒剤をどのように飲ませたか」が検証されていないなど、検察の主張の不十分さ曖昧さを指摘。「検察側の仮説は想像の産物に他ならない」として、怪しいという状況のみで有罪とすべきではないとして、無罪を主張していました。
午後2時半前に裁判は閉廷。須藤被告は裁判長が出て行く際に一礼し、その後まっすぐ前を向いて法廷を出て行きました。笑顔は見られませんでした。
無罪判決を受け、和歌山地検の花輪一義次席検事は、「まず、長期間の審理に携わった裁判員の方々に敬意を表する。しかし、検察官の主張が受け容れられなかったことは残念である。今後については、判決文の内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントしています。
また、今回の裁判員裁判に参加した20代の男性裁判員は会見に応じ「直接的な証拠がなく、一部分の証拠だけで有罪無罪とはできないので慎重にと思った。確実的な証拠がなく有罪の目でみると有罪に見え、無罪の目で見ると無罪に見える。中立の立場で証拠を見て感情と切り離した」と述べました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf4aee688a53a45e96bdf6f5c82f920565986d6e