「戦士たちの記録 パレスチナち生きる」重信房子 著 を読んだ。
正直な感想として、とても消化不良に終わってしまった。発売当時に買ったが、挫折してしまった。
完全なる前提知識不足てある。
重信房子さんは、日本からパレスチナ解放のために人生を賭けた。
その記録を綴った本である。
でもこうして、見城さんが幻冬舎として本にしたからには、表に出せない想いがあると思う。
それ故、字面だけ目で追わせてもらった。
ただ、時折、花の記述が妙に色彩豊かに脳裏をかすめた、例えば「ブーゲンビリアの覆う塀に沿って、ジャスミンの香り漂う夕ぐれの道を、海に向かって歩き…」など。
砂と岩、灼熱の太陽というイメージを想像しているからこそ、鮮やかに映ったのかな。
せっかくなので、「僕とパレスチナ」で思い出を書いておく。
3つある。
一つ目は、エジプトのカイロでアラファト議長の棺の乗った霊柩車をエジプト市民らとともに参列したことがある。
近くにいたクソガキに「日本人のオマエに何がわかるんだ、なんで参列しているのだ」と罵られたことがある。
アラブ人にとってのパレスチナの位置づけがなんとなく肌で感じた。
2つ目は、ヨルダンのアンマンで、安宿のサミーにパレスチナ人の難民について教えてもらった。僕が見た限りでは露天商などをしていた。
3つ目は、慶応大学の学生が、「ワンクリック募金」のサイトを立ち上げ、パレスチナに現地の写真を取りに行く姿を目撃した。
なんとなく、人の善意のお金で遊んでいるような行動をしていた。
ただ、その実行力には刺激を受けた。
かれこれ、十数年前の話である。
当時、シリアやレバノンにも行きたかったが、周りの外国人に止められたので辞めた。
いつかまた中東に行く機会があったら、本書を読み返したい。いや、その時は、じっくりと読みたい。
前へ次へ