ログイン
詳細
南部大忠

これはちょうど小学三年のころ。僕は児童館に通っていました。そんなある日僕はいつものように友達と児童館に向かっていました。向かう途中に十字路があるんですが、向こうの道から黒い車がこちらに走って来るのが見えました。皆は話してるんですが自分だけその車に違和感を感じていました。気のせいだろうと歩き出そうとした瞬間、周りがまるで時間が止まったかのように動かなくなりました。直感的にまずいと思った時にはもう遅かったです。さっきまで遠くにあった車が自分の真横に来ていました。その時あることに気付いてしまったんです。遠くにあるときは逆光で見えなかったんですが、運転席に誰も乗っていないんです。すると後ろの窓がゆっくりと開きはじめました。車の中にはきつねのような女性が座っていました。すると急に意識が飛びました。気が付くとどこかの学校に立っていました。ヤバいなと思った瞬間、後ろに気配を感じました。振り向くとさっきの女性がいました。突然、女性は僕の腕を掴んできました。凄い力でした。僕はその手を振りほどき学校の中を逃げ回りました。そうしてやっとの思いで校門に着きました。そして校門を出るとまた意識が飛びました。気が付くとさっきの十字路に立っていました。先に行っていた友達が戻って来ました。僕は友達に聞いてみました。『さっきの黒い車さぁ』『は?』『いやだから、さっきの黒い車』『何ゆうてんねん、車何か通ってへんぞ』そう言われたんです。そうです、車何か始めから無かったんです。そして腕を見ると掴まれたあとが、、、、、。そして数年後ちょっとした用事で児童館に行きました。あの女性はまだいました。今もあの場所に居るんでしょうか? ありがとうございました。

前へ次へ
怖い話募集中
トーク情報