子供の帰国→転校手続き→コロナによる休校…などなど子育てに束縛され、なかなか読み終えれませんでしたが💦やっと時間が出来、 #二人の嘘 完読しました！ 読み終えた直後の乱雑な感想で失礼しますが、 兎に角、苦しく涙、涙でした。 何故、運命はこんなにも意地悪なのだろう。 幼少期より身の回りの人間（親含む）のせいで不公平な冷たく肩身の狭い環境に置かれる羽目になり、痛みに耐え、それでもやれる限りの努力と誠意で、人に迷惑をかける事もなく、自力で「幸せ」という形を自分なりに作り上げようとする無垢な人々を…神は何故こんなにも苦しめるのだろう？ 人の何倍も欲深く、このような繊細で美しい人をニヤニヤと餌食にする、空腹が満たされる事のない、真実の愛を知らぬ獣たちのせいで、戻る事も消す事も出来ない不幸のドン底に突き落とされてしまった蛭間隆也と奈緒、そして片陵礼子。 切なすぎる。 苦しくてたまらない。 しかし、世の中にはこのような事がうじゃうじゃ実在するのだろうな…。 腹立たしく、頭が痛くなってくるが、残念ながらそんなものなのだ。 終盤、前夜、眠る前に未来の決意を固めた礼子。その言葉を翌日に先延ばしせず、隆也に伝えていれば結末は変わっていたのだろうか。 せめて最後は、2人で本当の幸せを手に入れて暮らしていって欲しかった…。 真実の愛を知り、自らの過去にも素直になれた礼子は清々しく晴れた心を得られただろうし、今後はこれ迄にないほどの本当の人生を実感し、噛みしめて生きていけるのだろうが、隆也の結末にやはり胸が苦しい。 勝手な妄想と願望で失礼ですが、 2人の愛の証が、隆也の礼子を愛した証が、 礼子の中に宿ってくれていたらなぁ。 そう妄想する事が、今の私を「絶望」という痛みから少しだけ救ってくれます。笑 私は蛭間隆也は窪田正孝さんのイメージでした。 私の母は、片陵礼子は北川景子さんのイメージだそうです。(^^) 普段は、小説をなかなか読みませんが「二人の嘘」は心を鷲掴みにされる素晴らしい作品でした。出会わせて頂いた事に感謝申し上げます。 映画化、とっても楽しみです！